本日の外交部会では、以下の事案について議論した。

 

1、日豪首脳テレビ会談(日豪円滑化協定を含む)について

2、日米安全保障協議委員会(「2+2」)について

3、北朝鮮によるミサイル発射について

4、在日米軍の感染状況及び最新の水際対策状況について

5、国際的な人の往来に関する措置(水際措置)について

 

本日、最も時間を割いたのが「在日米軍の感染状況及び最新の水際対策状況」。昨年7月に両国でコロナ対応について合意し声明を出しておきながら、在日米軍が一方的に措置を緩和変更し、日本政府にも通報もなかった。結果、多くの感染者が基地内で発生している事は米軍の即応性だけでなく、日本国民との信頼関係でも大問題。そして、窓口として日常的に意思疎通と確認をすべきであった我が方の外務省にも責任があると言わざるを得ない状況だ。また、地位協定上、米国側の責任で防疫体制を取るというのであれば、確実に対策を実施してもらわなければならないし、そのことを日本政府もしっかり確認するのが筋だ。また、日米合同委員会の覚え書きで現地司令官と地元の保健所の情報交換実施が規定されているが、実質的に有名無実化している。これでは、日本政府自身が米国と本気で感染症対策を行っているのか疑問を持たれてもおかしくない。新たな水際措置と感染症対策を両国間で発表したが、以上のことから対策が確実に実行されていることを確認することが極めて重要である。