本日、参議院外交防衛員会で自衛隊によるワクチン大規模接種とイージスシステム搭載艦について質問、提言した。

まず、予備自衛官の医療関係者から「自衛隊による新型コロナワクチンの大規模接種に自分達を活用してほしい」との声が佐藤に寄せられており、彼らの自衛隊や自治体の大規模接種センターでの予備自衛官の運用について災害派遣招集の可能性について防衛大臣に質問。大臣からは「自然災害が増える時期を迎えるので、(人員確保の面等から)総合的に考慮していきたい」旨の返答を得た。常備自衛官の負担軽減、予備自衛官の士気高揚等の観点から、東京都からの災害派遣要請の形を取れば、予備自衛官の大手町の大規模接種センターでの運用も可能と考えられるので、引き続き、柔軟な対応を求めていく。

なお、東京都から予算関係の話をもう一つ言うと、ワクチン接種に当たる自衛官の業務従事手当は、日額3,000円に決まったとのこと。

次に、先日認可されたばかりのモデルナ社製ワクチンを自衛官1万人に健康調査のスキームを使って先行接種する件について提言した。これは、各国軍との共同訓練や海外派遣に備えて必要なだけでなく、1万人の経過観察のデータは医学的に有用で、一石二鳥と言える。緊急時であるので、委員会内部の議論だけでなく、防衛大臣から外部へのメッセージという強い形での発信も求めた。

イージスシステム搭載艦については、国会で議論された技術面や運用面に関する課題を防衛省内局と海幕が共有しているか否かを質問したが、両者に加えて統幕や防衛装備庁も参画して課題解決に当たっているとの回答だった。

今回割り当てられた時間は短かったが、国民の安心と安全のために今後も適時的確な質問と議論を心掛けていく。