本日、自民党本部で国防部会・安全保障調査会合同会議が開催された。議題は以下。

 

①日英外務・防衛閣僚会合(「2+2」)

②日中高級事務レベル海洋協議

③宮古島の災害派遣

 

まず、防衛省から日英「2+2」について説明が行われた。内容は以下

 

 

次に、外務省から日中高級事務レベル海洋協議について説明が行われた。概要は以下

 

 

尖閣諸島周辺海域等の東シナ海を始めとする海洋安全保障分野の課題に係る我が国の立場、懸念を改めて申入れ、海警法に関して国際法と整合性を持って運用されることを求めた。また、日本海の大和堆周辺水域における違法操業について中国側の対応を改めて強く要請したと説明された。

 

出席議員の議論は、海警法に集中し、「海警法の内容自体が国際法違反を内包していることを強調すべき」と政府に強く求める声が多く上がった。これに対し、外務省は「海警法の適用海域や武器使用に関して曖昧な部分を明確にするように求める」と回答したため、議論は紛糾し、「その様な姿勢では、海警法の改正を暗に認めることになる。南シナ海を見ても、中国に国際法と整合性のとれた運用を期待することは到底無理な話である。」と政府に訴える意見が多数出た。

 

今、このタイミングで対処しなければ、また既成事実化し、高まった脅威が常態化する。外交部会、国防議連も連動させ、深刻な脅威への対応に取組んでいく。

 

最後に、防衛省から宮古島市における新型コロナウイルスに係る災害派遣について説明があった。感染拡大により、医師、看護師などが体調を崩しながらも対応にあたるなど、逼迫した状態で、食事の支給も満足にできていなかったとのこと。先月29日に玉城沖縄県知事から陸自第15旅団長に対し災害派遣要請があり、看護官1名、准看護師4名が医療機関等の要支援施設に派遣された。