佐藤正久は参議院予算委員会出席のため、11月25日(水)13時より党本部で開催された「国防部会・安全保障調査会合同会議」には欠席いたしました、そのため、代理出席した秘書より会議の様子をお知らせします。

 

冒頭、大塚国防部会長より、イージスアショア代替として部会の中ではイージス艦を押す声が多かった旨の発言がありました。今後はこの点を踏まえて、造船と海自人員確保の2点について議論を深めていきたいということです。そして小野寺安全保障調査会長からは、議論を進めるためにも、防衛省・自衛隊から現場の率直な意見を上げてくるように出席した幹部に依頼がありました。

 

島国で貿易量の99.6%を海上輸送に依存している日本にとって、その基盤を支える造船業は経済安全保障の観点からも極めて重要です。しかし、コロナ禍によるダメージで需要が激減していることに加え、業界の構造として中韓両国の企業に規模で大きく差をつけられていると、国交省より説明がありました。造船業に雇用を大きく依存している地区選出の出席議員からは、造船業への予算上の配慮について発言がありました。

 

一方、海上自衛隊の人員確保施策については、イージス艦をイージスアショア代替の選択肢とする以前から人不足に悩まされており、これまで取り組んできた施策について防衛省より説明がありました。定年年齢の引き上げや再任用などを主な柱として防衛省は人員確保に取り組んでいるのですが、出席議員からは根本的な解決にはつながらないとの指摘がありました。退職後の道筋をイメージしてもらうなどの所謂セカンドキャリアへの取り組みや、横須賀市武山に所在する陸上自衛隊の高等工科学校定員増や海上、航空の人材育成も併せて行うなどの工夫が必要ではないか、という意見も出ました

 

いずれにしても造船と船に乗る人材の確保は密接に関連しており、双方を同時に進めていかなければなりません。今後とも、佐藤正久が事務局長をしている国防議員連盟としても、隊員が誇りを持って任務を遂行する上でも、処遇改善含め人材確保に向け努力していく。