北朝鮮による拉致問題対策本部の会議が開催され、外務省より最近の北朝鮮情勢について説明を行った。また、山谷本部長より、「海上保安資料館横浜館」の視察報告があった。
 

(1) 北朝鮮情勢について

6月12日の米朝首脳会談の後、ポンペオ国務長官は7月6日~7日、10月7日に訪朝している。

 

10月25日~27日の安倍総理の訪中では、習近平国家主席と会談し、北朝鮮については、日中両国の共通の目標である朝鮮半島の非核化に向けて、関連安保理決議の完全な履行の重要性を確認。安倍総理から、拉致問題に関する日本の立場を改めて説明し、習主席と李総理は、これを理解し支持するとの反応があった。

 

(2)「海上保安資料館横浜館」視察報告

この資料館では、平成13年12月に発生した九州南西海域の工作船事件に関し、海底から引き揚げた北朝鮮の工作船やロケットランチャー、機銃、無線機、ゴムボートなどが展示されている。資料館は平成16年に開設され、昨年は20万人が来館し、世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」において、5年連続で「エクセレンス認証」を獲得するなど(横浜市観光スポット718カ所中12位)、近年注目を集めている。

 

しかし、拉致問題に関する説明が少なく、また資料館正面の看板表記についても分かりにくいことから、改善の申し入れを行った。

 

席上の議員からは、「官房長官が拉致問題担当相を兼務することになるが、関係省庁の皆さんが情報を上げるのに正確を期そうと、不確かな情報を上げにくくなるのを心配している。

我々が責任をもって様々なチャンネルで話を聞く必要がある」との意見が出された。また、資料館については、「海外からの観光客にも分かるよう多言語での解説が聞けるように対応すべきだ。」との意見もあった。

 

10月22日のボルトン大統領補佐官のコメントによれば、来年以降にトランプ大統領と金委員長の会談が再び行われる可能性が高い。米国の中間選挙以降も来年に向けた水面下での動きも予想され、引き続き北朝鮮情勢に注視していきたい。「海上保安資料館横浜館」は、拉致問題に関する説明パネルが年内にも設置され、内容が充実する予定だ。赤レンガパークの最寄りなので、読者の皆様が横浜にお越しの際は、是非ともお立ち寄り頂きたい。

 

 

 

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