佐藤が公務で海外出張中の為、自民党本部で行われた国防部会・安全保障調査会合同会議の様子を秘書から皆様に報告いたします。

 

今日の会議では、防衛省より骨太の方針2018(防衛省関連部分)と防衛大臣の外国出張について説明があった。防衛省関連部分の概要は以下の通り

 

我が国の安全保障環境が厳しさを増す中にあって、国家安全保障戦略に基づき、国家安全保障会議の司令塔機能の下、国家安全保障政策を一層戦略的かつ体系的なものとして実施する。日米の緊密な連携の下、あらゆる事態に備え、情報収集、分析機能や危機管理機能を含め、我が国の防衛力を大幅に強化する。またこれらを支える防衛産業も民生分野の知見活用、競争環境の確保、原価低減などの施策に取り組み、企業の再編や統合も視野に効率化・強靱化を図る。防衛計画の大綱の見直しや次期中期防衛力整備計画の検討を進め、サイバー空間や宇宙空間などの領域も含め、必要な防衛力のあるべき姿を示す。

 

5月29日~30日には、防衛大臣がハワイに出張し日米防衛相会談が行われ、米太平洋軍司令官の交代式に出席した。会談では、米朝首脳会談を核・ミサイル・拉致問題といった諸懸案が前進する機会とすることが重要との認識で一致。圧力・制裁を維持し、国際社会の連携の下で北朝鮮の政策を変えさせることが重要との認識でも一致した。

 

東シナ海については、情勢を注視し、平和と安定のために協力していくこと、また、南シナ海への日米の継続的な関与が重要であることで一致した。米太平洋軍司令官の交代式に日本の防衛大臣が出席するのは初のことであったが、日米同盟の絆の強さを示した。交代式では、マティス米国防長官からインド太平洋軍への改称が公表された。防衛大臣からは、この部隊が担う役割にふさわしい改称であると賛意を伝えた。

 

6月2日~4日には、アジア安全保障会議がシンガポールで開催され、防衛大臣も韓国、カナダ国防相とともに北朝鮮に関するスピーチを行った。北朝鮮が対話に応じることで見返りを与えるべきではない。防衛当局には圧力の維持及び抑止力の維持・強化という役割があることを強調した。その他、イギリス、ドイツ、フランス、フィリピン、ベトナムなどの防衛相と会談したことが報告された。

 

出席した議員からは、予算要求の根拠となる「骨太の方針」なので、脅威認識についてしっかり書き込むべきとの意見が示され、会議は散会となった。

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