自民党安全保障調査会の勉強会が開かれ、「自衛隊の継戦能力・ISR機能について」以下の要点で防衛省から説明があった。

 

継戦能力の強化

  1. 駐屯地・基地の抗たん化(簡易防護壁の整備、滑走路復旧能力の強化)

  2. 展開・輸送能力の強化(輸送アセットの整備、端末輸送用の船舶等の整備、統合輸送能力の強化)

  3. 弾薬等の確保・備蓄(弾薬庫・燃料タンクの整備、航空機燃料の仕様統一)

ISR(Intelligence, Surveillance and Reconnaissance) 情報・監視・偵察機能の強化

  1. 警戒監視アセットの確保(地上レーダー、護衛艦、哨戒機、無人機の活用)

  2. 防衛駐在官の新規派遣

  3. 画像収集衛星の活用

出席した国会議員からは、防衛駐在官の活動について相手国の軍以外の組織に接触できているのか、情報収集活動の状況について質問があった。防衛省からは、「防衛駐在官は相手国の軍以外にも、その国に派遣されている他国の駐在官とも情報交換をしている。中には、軍の組織にアクセスすることが困難な国もある。最近は、共同訓練、装備品の共同開発など業務が増えており、2名~3名体制の国もある。また、情報収集の為に出席するシンクタンクの会議には、制服を脱いで参加することもある。」とその活動の一端を説明した。

 

近年、防衛駐在官の数も新規派遣国の数も増えてきていることは、佐藤としても、ヒューミントの強化という観点から、喜ばしいことである。継戦能力・ISR機能強化は、ハードとソフトの両面から強化していくことが必要だ。

 

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