本日、自民党本部で安全保障調査会が開かれた。

 

酒井海上幕僚監部防衛部長と内倉航空幕僚監部防衛部長を招き、現状と課題についてのヒアリングを行った。

 

海自、空自共に、人員不足の深刻な課題を抱えている。人口減少に伴い、自衛隊の募集対象者も右肩下がりで減少しており、10年後には14万人減少する可能性がある。したがって、今から人的な防衛力の最適化などの抜本的改革を行っていかなければならない。

 

海自では、従来領域である水中・水上領域及び、新領域である電磁波領域等における対処力を強化すると共に、今まさに必要な、平素の活動量を維持・増大するための装備品等の整備が必要である。そのためには、装備品の導入や研究開発の積極的な実施、平素からの統合の推進に力を入れていかなければならない。

 

また、空自は、現在の統合によるミサイル防衛から、領域横断的な統合防空ミサイル防衛態勢の構築を目指している。戦闘情報ネットワークを用いた態勢を築くことで、宇宙領域を含めた各領域における作戦を密接に連携することを目指す。

 

これらの現状と課題を踏まえ、日進月歩の科学技術と深刻化する人口減少に対応できる大綱・中期防を策定していかなければならない。