佐藤正久が外務副大臣としての公務により海外出張中であったため、その間に党本部で行われた外交部会の様子を秘書から皆様にご報告します。

 

11月29日(水)、自民党本部にて掲題の勉強会が行われ、「わが国を取り巻く情勢及び今後の安全保障のあり方について」と題して、神保 謙 慶應義塾大学准教授の講演がありました。講演の要旨は以下の通りです。

 

新しい防衛計画を策定するにあたり、今後の安全保障政策全般に関する課題としては、以下の3点があります。

①  わが国の自主的な努力と日米共同で切れ目のない態勢を整備すること。

②  アジア太平洋地域内のパートナー国との連携を目的・問題領域別に整理すること。

③  国連PKO・国際平和活動全般をどうするか議論を深めること。

 

また、自衛隊の装備については、以下を提言します。

①  陸上自衛隊:海上・航空輸送手段としての高速輸送艦の導入。対艦ミサイルの大規模な導入。

②  航空自衛隊:中国が第4世代戦闘機を700~800機を配備する中、「航空優勢」の長期的な確保は困難。次期戦闘機調達数、F-4退役、F-15改修スケジュール、無人偵察機の導入のあり方などの検討。

③  海上自衛隊:新たな護衛艦隊の船体のコンパクト化と多機能化導入の検討。

④  弾道ミサイル防衛能力強化として、陸上配備型イージスと敵基地攻撃能力の検討。

 

出席した国会議員からは、南シナ海での民間船舶の航行の安全をどう確保すれば良いのか。航空優勢確保が難しい場合には、どのような対応を検討したらよいのか、など多数の質問があり、活発な質疑応答が行われました。