今月下旬から始まる臨時国会を前に、憲法9条改正の議論にエンジンがかかってきた。党本部で9条をテーマに2回目の「憲法改正推進本部」の会合が開催され、テーマに多くの議員が激しく議論を戦わせた。

 

議論の焦点は、5月の安倍総裁の発言を受けた自衛隊を憲法に明記する加憲論と、9条2項を削除した上での抜本的な改正だ。自民党としてこれら二案を両論併記で他党と議論を始める案、細かい法律論ではなく現憲法の制定過程を国民に理解してもらうための議論など、各議員からは角度の異なった意見も出た。

 

佐藤は出席議員の先陣を切って、憲法と自衛隊の位置づけについて、改めて持論を述べた(7月1日産経新聞インタビュー参照)。改憲案の国民投票で過半数を取るのは、極めて困難なプロセスで大変だ。その上で、今から国民投票を見据えた、絶対に失敗しない広報戦略を考え、自衛隊明記の意義を丁寧に国民に説明しなければならない。

 

佐藤個人としては、「9条の2」という条項を新設し、自衛隊の目的と文民統制も分かりやすく規定したらいいと思う。「日本の国家、国民を守るために内閣総理大臣の指揮のもとに自衛隊を置く」など、分かり易く、かつ国民に受け入れてもらえる文言を考えていきたい。

 

http://www.sankei.com/politics/news/170701/plt1707010006-n1.html