「防衛技術博物館の設置を実現する議員連盟」が設立され、中谷元会長、石破茂会長代行をはじめ歴代防衛大臣経験者が役員に就任された。

 

 1917年(大正6年)わが国にまだ国産自動車がなく、輸入自動車が走っていた頃、わが国は軍用自動車調査委員を英国に派遣し戦車を購入。そして10年間で国産戦車第一号を完成させ、御殿場市内で試験走行を実施したとのこと。

 

昔も今も戦車のメッカである御殿場市内を拠点に活動しているNPO防衛技術博物館を創る会から、「工業技術や歴史を継承する施設」として自衛隊の車両等を「動態保存」したいとの構想の説明がされた。

 

 自衛隊の装備品は、用途廃止決定がされると鉄屑として売却されるが、公的な広報活動であれば「無償貸付」として展示することもできる。鉄屑にしてしまっては何の価値もなくなってしまう。「無償貸付」の制度を精査して活用し、防衛技術博物館を実現できれば、設置する地域にとっても、自衛隊にとっても、見学者にとっても有益なことだと思う。

 

 防衛技術は戦争のためのものではなく、平和を守るためのもの。軍事を忌避して目をつぶれば見えなくなるものではない。歴史も含めてしっかりと見つめる場所と時間が必要だ。

 

 石破会長代行から「国の施策として実現する価値があるのではないか。より具体的な構想と予算見積もりを準備して、一歩でも進めよう」と力強い檄が飛んだ。

 

 NPO、自治体、国会議員、政府と、知恵と力を出し合って、実現していきたい。