自民党国際保健医療戦略特命委員会に、小林秀紀・元自衛隊中央病院長(ルワンダ派遣衛生隊長)、脇山博之・元イラク派遣衛生隊長をお招きして、海外における自衛隊の医療提供体制についてお話を聞かせていただきました。

 

国連PKO派遣と、日本独自の派遣では、部隊編成や装備が変わります。

国連PKOでは、国連が任務を決めますので、人員も装備も国連との調整が必要で、衛生隊といえども自由に増加できるわけではありません。

 

PKOや国際貢献が自衛隊の任務の柱の一つとなり、それに対する課題出しと対策が必要です。自衛隊には人は居ますが、輸送手段(負傷者等を後方移送するためのヘリコプタ-等)が足りていません。

 

また、海外派遣等の任務を設定するのは統合幕僚監部ですが、部隊編成は各陸海空幕がやります。衛生は後方・補給という位置づけで、統幕にこれを統括する人はいるのですが、運用する部署がないという課題が見えてきました。

 

エボラ出血熱等への協力については、防衛省では政務官をトップにした検討会を設置し、輸送や施設建設まで視野に入れた検討をしているとのこと。

 

新しい任務に対応し、自衛官の安全を守るために、現場の声をきいて、政策に活かしていきます。