3月16日(木)、自民党の国防・内閣第一・外交合同部会において、UNMISS(国際連合南スーダン派遣団)における自衛隊の活動終了について政府の見解を聞き、その上で議論を行った。

 

ゴラン高原での国連PKO、イラクでの復興支援活動など、佐藤自身も海外の現場で働いてきたことから、南スーダンに派遣されている隊員とその家族のことを忘れたことはない。写真は2013年に現地を訪れた時の写真だが、それ以降、自衛隊の働きによって、現地のインフラ整備(道路補修210㎞、用地造成50万㎡、施設の構築等)は大きく前進した。この点については、過去の日本のPKO活動よりも遙かに大規模なものであった。国連と南スーダンからも感謝されており、改めて隊員の皆さんの献身的な働きに感謝したい。

 

一方で、5月末に施設部隊を撤収するとの報は、唐突感がぬぐえない。政府からの説明を聞いても、残り2か月半の中で皆が安全に撤収するプロセスがハッキリ見えない。内陸の南スーダンから撤収するために、陸路を取るのか、それとも空路を取るのか。自衛隊の後続部隊がない中で、施設部隊は南スーダンの地を離れる。残される南スーダンの地元社会や国連部隊との調整は、順調に進んでいるのか。撤収の仕方を誤ると、自衛隊員の命を危険に晒し、地元社会との間に軋轢を生む。政府には明確な出口戦略を示すよう、佐藤は強く求める。