2月16日(水)、自民党内の会議において、オーストラリアにおける慰安婦像問題と海外で学ぶ日本人子弟へのいじめの実態について議論した。オーストラリア・ジャパン・コミュニティ・ネットワークの山岡代表からはシドニーにおける慰安婦像問題をお話しいただき、高橋明星大学教授からはアメリカでの日本人児童へのいじめ問題の実態を紹介いただいた。

 

どちらの報告も、海外における歴史戦のもたらした負の遺産だ。そして慰安婦問題などの一方的主張を放置していると、世界中で我が国と民族の名誉を著しく傷つけることが良く分かる例である。

 

最大の被害者は、海外の学校に通う子供たちかもしれない。大人たちの無責任な議論を鵜呑みにした児童の、日本人同級生に対する数々のいじめや暴行が後を絶たないという。日本人児童が一方的に糾弾されたり、集団に囲まれて唾を吐きかけられたりするなど、具体例を聞くと背筋が凍る。しかもこういった事実はなかなか表に出てくることがなく、親身に相談にのってもらえる仲間もなく、一人悩む両親の存在が浮き上がってくる。

 

歴史戦は海を越えて世界に拡散していることから、特定の国や組織に反論するだけでは不十分だ。海外で苦しむ同胞の想いを胸に刻みながら、これからも佐藤は歴史戦に挑んでいく。