5月27日(金)に無事終了した伊勢志摩サミットを総括した報告が、本日5月31日(火)外交部会において開催された。サミット後に広島を訪問したオバマ大統領やG7首脳一同が伊勢神宮内を散策するなど、会議以外にも、非常に印象に残る風景が多かった。


 会議においては、政治外交全般から世界経済動向、気候変動やエネルギー問題など、多岐にわたる議題が討議された。その中でも、海洋安全保障においてG7首脳が認識を一致できた事が、佐藤は非常に重要であったと思う。①国際法に基づいた主張、②力や威圧を用いないこと、そして③紛争解決には平和的手段を用いること、の3点は、東シナ海や南シナ海の秩序維持のため安倍外交が訴えてきた大原則だ。これらの点を遠い欧州の指導者たちにも共有できたことは非常に大きな意味を持つ。


 太平洋の平和と安定は、日本の生存にとって死活的な問題だ。欧州主要国にも海上安全保障の重要性を説きながら、今後も我が国は、東シナ海や南シナ海に世界の監視の目を引き付ける事に注力する必要があるだろう。

佐藤学校仮入校