2月26日(金)


国防部会勉強会が開催された。

欧米のデュアルユースに係る政策動向と日本版DSB設立への期待を議題として、政策研究大学院大学の角南篤教授を講師としてお招きした。


デュアルユースとは「民生用」「軍事用」の両方で使える技術を指している。わが国も新たな防衛ニーズ(革新的、インフラ的、戦略的技術)に応えるため政策として進める必要がある。

米国では、民間の開発リスクを軽減、民生への技術移転を推進し、継続的に民生・軍事両面で汎用性のある技術開発を進めている。また、国防総省が民間企業と連携を深めるため、DARPAの拠点をシリコンバレーに開設した。

カナダでは科技戦略を策定し効果的に科学技術をニーズにつなげるシステムを構築し、EUではデュアルユース技術で国際市場における企業の競争力を高め、民間市場を利用し軍事技術を確保している。

わが国の防衛市場は年約2兆円と工業生産額全体の1%未満であり、市場規模も政策により左右され限定的なものである。そのため「産業の質的向上・資源の最適配分」を実現し、安全保障に資する一定の範囲内において国内における防衛市場を拡大させる必要がある。

将来的には国内に保持するべき技術を見極めつつ国際市場への進出を果たしていくべきである。

防衛生産・技術基盤は国力を支える重要な産業である。佐藤も力を尽くし、わが国の防衛産業の発展に貢献していきたい。

佐藤学校仮入校