全国武の会(自衛隊OB議員有志の会)研修会で、三菱重工を見学させていただきました。
会社全体が先端技術の塊ですので、写真の撮影もできませんが、その分しっかりと話を聞くことに専念しました。以下の写真は三菱重工と防衛装備庁が提供したものです。

小牧南工場では、先進技術実証機は主にステルス性とレーダーの能力向上を実証するもので、このまま戦闘機として採用、量産するものではありません。次世代の戦闘機開発に向けた要素技術を研究開発するものです。

国産旅客機MRJ生産ラインも見せていただきました。外国製パーツも採用していますが、最も重要な機体の構造設計を三菱重工がやっているという点において国産の冠が相応しいと思います。
先日、初フライトを成功させたばかりですが、「開発物は、飛ばして壊し、また飛ばして壊す。そういう積み重ねで安全な航空機が完成されていくのです」という説明のとおり、胴体の一部を剥がしている現場を目の当たりにしました。スペースの限られたハンガーの中に、うまい具合に複数の機体を詰め込んで製造されている現場をみると、民間企業の知恵と創意工夫と努力に敬意を払わざるを得ません。

名古屋誘導推進システム製作所では、ペトリオット能力向上やSM-3 BlockⅡAの開発、その他将来技術の研究をしています。防衛装備移転三原則に基づく初の認定となったミサイルのシーカー・ジャイロは、ここ三菱重工の技術でした。


なお、三菱重工小牧南工場には史料室があり、月曜日と木曜日の昼間は一般で見学することができるそうです。ミクロネシア連邦ヤップ島から

引き揚げて復元した零戦などが展示されています。