6月23日(火)、外交部会が開催されました。議題は、21日(日)に行われた日韓外相会談についてです。


この度ユン・ビョンセ韓国外交部長官が、日本側からの打診に基づき、初めて訪日。外相会談では人的交流や安保協力の他、日韓の諸課題について議論が行われました。結果、国際会議の場での外相会談を定例化するとともに、外相の相互訪問を行っていくことになりました。また、岸田外相の年内訪韓の招請もありました。


22日、在韓・在日大使館で開催された日韓国交正常化50周年の祝賀行事では、朴大統領と安倍首相がそれぞれ参加。外相会談と合わせ、日韓関係は“雪解け”が進んでいるように見えます。これは、北朝鮮という共通の脅威が存在する両国にとって、喜ばしいことと言えます。


しかし今回の会談では、「諸課題」に関する進展は、ほとんどみられませんでした。いわゆる慰安婦問題や日本産水産物の輸入規制はその典型と言えます。なお、韓国が続ける日本産水産物の輸入規制については、日韓協議があまりに進展しないことから、日本政府がWTO(世界貿易機関)に提訴。近く第1回目の聞き取りが行われる予定です。


ちなみに、国内で関心が集まる「平和安全法制」に関しては、外務省による説明が丁寧であり、透明性を確保する上で非常に評価できる旨、ユン長官から表明されました。


竹島や慰安婦問題など、乗り越えるべき課題が山積する日韓関係。領土・主権に関わる部分は譲ることなく、佐藤も両国関係の未来に寄与していきたいと思います。

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