【南シナ海で起きたことは東シナ海でも起きる可能性】
南沙諸島の岩礁埋立に注目が集まるが、中国の東シナ海ガス田開発、特に中間線付近のヘリ離発着可能な巨大なリグや炎を見ると日本国民も驚くと思う。その巨大リグはひとつどころではない。海面が泥で濁ったことも確認されている。
また中国海軍の北海艦隊も東海艦隊も東シナ海に面しており、西太平洋進出には南西諸島を通過する必要があり、宮古海峡の中国艦艇や航空機の通峡数の増加や尖閣諸島での領海侵犯の継続含め、プレッシャーを強めてくる可能性は高い。温州市での海警局新基地建設や南き諸島でのヘリ基地建設、防空識別圏設定もその一環であろう。中国海警のヘリ搭載大型巡視船が尖閣諸島に指向されれば、ヘリによる尖閣諸島領空侵犯も頻発する可能性もある。
また、東シナ海に停泊し、警戒監視にあたる中国艦船の位置も以前より尖閣よりに南下しているとの情報もある。中国艦船による海自艦艇やヘリへのレーダー照射事件もあった。
現在、日中間の防衛当局間で海上航空連絡メカニズム構築を協議中だが、その一方で、今、国会で議論されている平和安全法制に基づく、共同訓練や共同警戒監視、相互のアセット防護、グレーゾーン事態対処等動的抑止を高めることも必要だ。
日米の強い構えを東シナ海で見せることが抑止に繋がる