本日、15時10分より、御嶽山噴火を受けて速やかに設置された
「自民党御嶽山噴火非常災害対策本部」の会議が行われた。
本部長の稲田政調会長をはじめ、谷垣幹事長、二階総務会長、
山谷大臣(防災担当)、西村副大臣などが出席し、
活発な議論が行われた。
現状説明が各関係省庁からあった。
●内閣府防災担当から
9月27日噴火発生後、噴火警戒レベル3(入山規制)を発表し、
火口から4キロメートル以内に立ち入らないように呼びかけている。
9月28日複数の火口から白色の噴煙が
勢いよく火口上1,000メートルまで上昇が認められ、
ときおり火山灰交じりの薄灰色の噴煙が認められた。
9月29日9時現在、噴煙は500メートルと認められている。
人的被害状況としては、
死者4人(身元不明4人)
※ほかに32名の心肺停止とみられる方を山頂にて確認。
そのうち8名を収容。結果、24名がまだ山頂に残っているとみられている。
●気象庁から
今回の噴火は、マグマ由来ではなく、水蒸気噴火であるとみられる。
御嶽山での噴火が発生したのは2007年以来。
今後、同程度の噴火が発生し、火砕流を伴う可能性がある。
一方、GNSSによる地殻変動観測では特段の変化は観測されておらず、
現時点で大規模な噴火につながる兆候は認められない。
●防衛省から
9月27日11時52分頃噴火発生。
同日14時31分、長野県知事から陸上自衛隊第13普通科連隊長に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。
人員380名、車両85両(89式装甲戦闘車4両、73式装甲人員輸送車1両を含む)、航空機12機を派遣。
現在は、火山性ガスが多くなり活動を停止中。
佐藤から、連隊長をやった経験から以下の点を指摘した。
今回のような火山性ガスに対応できる空気マスクなど、装備が自衛隊に極端に少ないのではないか。
自衛隊の持っている防護マスクは、火山性ガスには使えないと承知しているが、警察も消防も含めて、空気マスク等の装備を全国から集めないと捜索救助ができないのではないか。
防衛省によれば、現在現地で装備している空気マスク(空気呼吸器)は62個、警察ではひとつもない、とのことだが、自衛隊、警察、消防などが人命救助に懸命に取り組もうとしても、ガス対策で人命救助が遅れるというのはいかがなものか。
早急な対応をすべきではないか。