「総火演」(そうかえん)の通称で呼ばれることの多いこの行事は東富士演習場で実弾を用いて行われ、国民の自衛隊に対する理解を深めるために一般に公開される陸上自衛隊行事の中でも屈指の人気を誇り、観覧申し込みの倍率が25倍にも及ぶとか。24日の一般公開日の他に自衛官の教育や駐在武官向けに行われる教育演習もあり、佐藤も2日続けて来ています。





 演習内容は前段演習(高い錬度で全て命中させる実弾発射を通しての陸自主装備紹介)と後段演習に別れています。

特にこの後半部分で行われる演習は島嶼部への武力攻撃に自衛隊として如何に対応するかというテーマで行われ、陸自のみならず空自、海自の応援も仰ぎながら実戦さながらの演習です。状況毎の応対方法を紹介し、第23の矢も即座に放つ力を見せつけることは何があっても日本の領土、領海、領空を守り抜くという自衛隊の強い決意の表れともいえるでしょう。





 佐藤が元自衛官としてのみならず日本国民として誇りに思う本行事、晴れていれば富士山を臨む絶景の下で行われますが、今年の教育演習日は前半霧が立ち込め、射撃にはとても厳しい環境となりました。前段名物、富士山を模って爆薬を破裂させる射撃も見ることが出来ませんでしたが、74式、90式、そして10式各戦車の砲撃の頃には霧も晴れ、弾着の様子も見えました。


明日の一般公開日にはすべての演習が晴天の下で行われ、皆さんの自衛隊に対する理解醸成により繋がればと思います。





佐藤学校仮入校