2日目は財部 対馬市長と懇談させていただきました。
対馬市では、有事の際に大型艦船が入港できる水深の掘削、耐震バース建設の促進、ヘリコプター離発着場の移転に取り組んでいるとのこと。

国境の島らしく、地域の振興、国防、地域外交の三本を柱などにしています。

陸上自衛隊 対馬駐屯地は、地域との関係を築くために、自衛隊官舎も3つの小学校区に均等に配置するなど考えています。
対馬市民には、地域のことも考えてくれているということが、国を守ってくれるという信頼感の礎になっていると理解されているようです。
自衛官の家族も、対馬は地域全体で受け入れてくれるから生活しやすいということで、長く残る方が多いそうです。
実際、隊員のうち4割が対馬出身。約8割が九州出身だそうで、郷土を守るという使命感が特に強いとのこと。

外国資本による山林の取得への対応について、対馬市では「森づくり条例」を制定しています。国は森林売買の届出制を法律で求めていますが、事後の届出制では何の規制も作用しません。対馬市では「伐採ガイドライン」を作成し、伐採に規制をかけて、森林を取得しても伐採させない、つまり使い勝手が悪いようにしています。

なお、市街地住宅等が外国資本に買い占められているという話について、
「市内で宿泊施設等をリストアップし、名義上ではなく実質オーナーを調査したところ、0.69%が外国人オーナーではないかと推測される」とのこと。
住宅適地は島の1%。さらにその1%未満であることが「買い占め」という表現が適切なのだろうかと議論を交わしましたが、「島内外の全ての日本国民が関心をもって問題意識をもつキッカケになった」「本質的には、防衛施設等の周辺土地などが重要」ということで一区切りつけました。
外国資本ということで土地売買を規制することは国際条約上できませんので、いま自民党では、まず防衛施設等の周辺土地の調査をする法案を用意しています。(いまは土地所有者について調査することさえできません。第二段階で、日本人、外国人を問わず土地売買について何らかの制限を課す法案を用意しています)

その後、対馬駐屯地を訪問し、国境の島を守る 中距離多目的誘導弾、近距離用無人偵察機などを視察させていただきました。性能や運用等についてはお話しすることができません、悪しからず。

駐屯地では隊員さんが心を込めて、腕を振るってくれた昼食をいただきました。
久しぶりの部隊食、とても美味しかったです。1500kcal、ごちそうさまでした。

午後は、海上自衛隊対馬防備隊の隣地を購入したという対馬リゾートを訪問。
2002年に大洋真珠が工場を閉鎖し、韓国資本が買いました。
海上自衛隊 対馬防備隊からも、隣地が外国資本であることの実害の程度等についてヒアリングしました。

扇動されず、警戒を怠らず、事実に基づき、戦略をもって、対処していきます。