自衛隊出身の有志議員の会「全国武の会」対馬研修会が開催されました。

産經新聞編集委員の宮本雅史さんが連載「島が危ない」で国境離党の現状と問題を指摘され、国民の多くが危機感を共有しはじめてくれています。
ちょうど先週も、宮本雅史さんが長崎県五島列島の状況をレポートしてくれていました。

佐藤も何度か対馬を訪問していますが、今回は地方自治体の現場で汗をかいている自衛隊出身の地方議員の皆さんと一緒に行こうということで実現しました。
高齢化、過疎化が進む地方自治体の課題と、国境離島の国防という問題を、国会議員、地方議員ともに「自衛隊出身」という括りで共有して課題解決に取り組んで行こうという思いです。

対馬の人口は約33,000人。山林が89%を占め、耕作地は3.1%、住宅地は1%。
国境離島の更に離島(二重離島と言います)が107あります。
何でも輸送コストが嵩みますから、ガソリン代は200円/L。車は生活必需品ですから、そのガソリン代は生活費の中でも大きな負担になっているのが現実です。

平成24年に釜山~対馬にジェットホイールが就航して、韓国からの観光客が急増。
今では住民人口の5倍を超える18万人が来島。日本人観光客は約3万人ですから、経済的なインパクトは否めません。

1日目は上対馬の離島の離島「海栗島」航空自衛隊第 第19警戒隊を訪問。
最北西端の国境のレーダーサイトであり、釜山が見えいると言われる韓国展望所の足元に所在します。
つまり、ここは海上交通の要衝であり、元寇時代に防人が置かれ、日露戦争の時には砲台が設置され、常に国境警備の最前線にあります。
旧陸軍時代からの施設でもあり、昭和25年には米空軍防空監視部隊が設置。その後、航空自衛隊に返還されたものです。
警戒隊とは、基本的にレーダーサイトですので、実力行使部隊は置かれていません。詳しくは書けませんが、陸上自衛隊対馬警備隊との緊密な連携で行動しています。

移動の車中では、航空自衛隊出身の宇都隆史 参議院議員から警戒隊と要撃管制の任務について補足説明あり。
また、国境離島保全と離島振興に関する法案、防衛施設周辺の土地規制法案の進捗、海外の遺骨収集を促進する法案についても説明をしてもらいました。
いずれも、国を守るという信念のもとで法案の提出を早急に進めるべく取り組んでいます。

途中、文化財「如来立像(新羅像)」を韓国の窃盗団に盗まれた海神神社を訪問、参拝。
佐藤も国会で、時の民主党政権に「韓国に強く抗議し返還を要求」するよう働きかけてきましたが、韓国政府はエスカレートし全てが膠着しています。
対馬の方々は、「韓国とは仲良く付き合っていきたいと思っていたが、こうなるととてもそう思わない。如来立像(新羅像)は新羅から贈られたものだから、仮に帰して欲しいと言われたら、韓国じゃない新羅に帰してやる」と怒り心頭です。
昨年からアリラン祭りも廃止され、対馬厳原港祭りに戻りました。