⚪️ 陸自倶知安駐屯地創立59周年記念行事


6日は札幌から、羊蹄山の麓に所在する虻田郡倶知安町へ。陸自倶知安駐屯地創立59周年記念行事に参加して参りました。


昭和30年に駐屯地が開設以来、幾多の変遷を経ましたが、精強部隊であった第29普連の廃止以来、部隊の縮小が続き、現在は約350名規模の駐屯地に。泊原発から一番近い自衛隊駐屯地は倶知安駐屯でもあります。主要な部隊は北部方面対舟艇対戦車隊、第361施設中隊、上級陸曹教育中隊であり、その他支援部隊が駐屯しています。


駐屯地司令の鬼木2等陸佐のイザという時に備えた訓練を充実する決意と道民・国民を、守り抜く覚悟を述べた式辞、迫力がありました。


佐藤も祝辞を述べる機会を頂きました。

「自衛隊の一番の任務は国の守り、国防であり災害派遣ではありません。国防は最大の福祉と言葉もあります。事に臨んでは危険を顧みず、身をもってその責務の完遂に務め、もって国民の負託に応えるとの宣誓をし、最後の砦としての覚悟を持ち、訓練に汗を流している隊員の皆さんに敬意と感謝を申し上げます。

ただ、政治家にとって大事なことは、自衛隊に感謝するだけでなく、自衛隊が自衛戦争をしなくても良い国際環境を作るとともに、抑止力及び対処力の観点から、イザという時に自衛隊が動けるよう法律の整備や予算と人員装備を充実させることだと思います。

集団的自衛権が認められないからと言って、ミサイルが日本に着弾するまで、国民に被害が出るまで、自衛隊が何もしなくても良いのか?自分の家が火事になる前に、隣の家の火事を米軍と連携して消さないと、国民の命が守れない場合もあると思います。今回閣議決定されたものは、国や国民を守るための個別的自衛権に限りなく近い限定的な集団的自衛権であり、米国本土まで行って米国を守るようなものではありません。

また、PKOにおいても、近くにいる日本人やNGOが攻撃を受けた際、或いは離れた場所にいる部下隊員が、襲われた際、武器使用が認められないからと言って本当に助けなくて良いのか?イラク派遣では、オランダ軍宿営地に部下隊員を連絡幹部として常駐させていましたが、彼は、何かあったら、隊長は何とかしてくれると思っていましたし、私もなんとかするつもりでした。ただ法整備がなければ、自衛隊は1ミリも動けない縛りもある。これまで与えられた任務と権限との乖離に、そして他国派遣部隊の権限との乖離に悩み、応用を重ねてきました。本来 、政治は現場に無理強いをさせてはいけないし、迷わせてはいけないはずです。今回の閣議決定はこれらを大きく是正するものです。政治は、国民の命を守るため、自衛官の命を守るため、法整備と自衛隊の態勢を充実せねばなりません。

安倍政権になり、10数年ぶりに人員と予算を2年連続で増やしました。新たな防衛計画の大綱では、北海道の訓練環境や住民の高い理解に着目し、北海道の部隊を削減するというよりは、高い練度の部隊を育成維持し、北の守りに加えて海外任務や首都圏、南西正面への部隊転用を図るとされており、その意味で倶知安駐屯地の果たすべき役割は益々、大きくなると考えます。

現場上がりの国会議員の一人として、北海道勤務の経験者として、今後とも北海道の現場の声を国政に届けるとともに、多くの国会議員と連携しながら、イザという時に現場の隊員が名誉と誇りを持ってしっかり動ける環境を作るために汗をかいてまいります。

倶知安駐屯地が、今後とも鬼木司令を核心とされ、任務に精励される事を祈念いたします。」






観閲行進は、徒歩行進の上級陸曹教育中隊、続いては北部多目的対戦車誘導弾(MPMS)と続き、最後はヘリの観閲飛行です。


また記念日に併せて駐屯地で開催される恒例の「サマークロスカントリーin倶知安」も今年で6回目になります。この時期まで雪を保存し、運搬し、コースを作るだけでも大変です。





更には、地元の小学校の鼓笛隊やポニーの乗馬体験も。駐屯地を盛り立てようとする地元の想いが伝わってきます。

改めて倶知安駐屯地59周年おめでとうございます。また参ります。