自民党佐世保支部の総会、講演にお招きいただきました。
佐世保は海上自衛隊の基地だけではなく、陸上自衛隊の相浦駐屯地もある、東シナ海を睨んだ要衝です。

今日は、防犯も防災も防衛も、トップの意識・危機管理・心構えが問われるというお話をさせていただきました。

例えば、大雨災害があったとき、市長が不在だと誰が責任を持って指揮をとるのでしょうか。竜巻が発生して屋根や壁が吹き飛ばされたとき、被災された市民から市役所に問い合わせがあります。がれき処理やブルーシートの購入費の助成金が出るのか出ないのか知りたいと。でも市役所は勤務時間にならないと電話がつながらない。こういう意識では迅速な対処ができないからです。

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件、原発事故、北朝鮮ミサイル発射事件、民主党政権時代に大きな事件事故が起きましたが、どれも迅速に適切な対応ができませんでした。

自民党 安倍政権になって、アルジェリア人質事件がおきました。日本の外務省は現地の正確な状況を把握していませんでした。外国政府から情報をもらえるかというときに、日本には情報を受け取る機関がない上、情報漏洩に対する罰則規定が統一されていないという問題が指摘されました。
安倍総理は人命、領土を守る決意を強くし、国家安全保障局を設置し、特定秘密保護法を制定しました。

尖閣諸島を守る為には、正直、いまの自衛隊の配備では不十分です。
宮古島にレーダーがありますが電波は真っ直ぐにしか飛ばないので低空飛行の航空機を捉えきれない。陸上自衛隊は一番近いところで沖縄本島。燃料・兵器・食糧を輸送する海上自衛隊の基地は佐世保。沖縄に海上自衛隊の基地を新たに作れるか?修理をしてくれる造船所がないから現実的ではない。
佐世保、そして国境の島ともいえる対馬、五島列島を守らなければ、尖閣諸島も守りきれないのではないかと危惧します。

万が一、朝鮮半島で有事が起きたら、5万5000人いる邦人をどうやって避難させるのでしょうか。邦人避難をしてくれる外国の軍隊をと日本の自衛隊は共同で働けるのでしょうか、そういう外国の軍隊を自分たちと同じように守ることができるのでしょうか。

トップが危機感を持って備えることが大事なのです。
危機感を持たなければ人は動かないからです。

憂いなければ、備えなし、ではダメなのです。
備えあれば、憂いなし。
政治の仕事、トップの責任だと思います。

自民党の党員の皆さんと共に、安倍総理とともに、シッカリと汗をかいて、結果を出すように働きます。