今日は朝から山形県東根市に移動、陸自第6師団52周年、神町駐屯地58周年記念行事に参加させて頂きました。

第6師団司令部に席を置き、中東ゴラン高原PKOには、神町駐屯地から初代隊長として赴いたことから、神町駐屯地には一方ならぬ強い思いがあります。また、イラクから帰国し 、これから派遣される部隊の教育訓練支援に直接的に関わったのは、この神町駐屯地で準備をしていた第4次派遣群からでした。故に特別の思いを持って、式典に望みました。

本日の記念行事のテーマは「第6師団の躍動 地域の復興と共に」です。第6師団長は小川陸将(佐藤の一年先輩)、神町駐屯地司令は滝口陸将補(佐藤の同期)です。

佐藤も来賓挨拶、お祝いと激励の言葉を述べました。

「この神町駐屯地には、中東ゴラン高原PKOやイラクに共に派遣された仲間がおり、また第6師団司令部勤務として多くの思い出がある。特別の思いがあります。

また、3年前の東日本大震災時、また昨年の伊豆大島災害派遣での第6師団の活動を目の当たりにし、深い感謝と『自衛隊の訓練は間違っていなかった』、先輩に感謝の思いで一杯になりました。

ただ、政治家にとって大事なことは、自衛隊に感謝するだけでなく、自衛隊が自衛戦争をしなくても良い国際環境を作るとともに、抑止力及び対処力の観点から、イザという時に自衛隊が動けるよう法律の整備や予算と人員装備を充実させることだと思います。

日本を取り巻く安保環境は厳しさを増し、それに対応出来るように防衛計画の大綱と中期防を見直しました。

朝鮮半島で緊張が高まった際には、韓国から日本人を含む20万を超える民間人を船や航空機で日本に運ばないと行けません。その際、民間人を輸送する米軍の航空機に対する北朝鮮の攻撃に対し、集団的自衛権の行使に制約があるからと言って自衛隊が何もしなくてもいいのか?

また、海外のPKO派遣時、近くにいる日本人NGOが攻撃を受けた際、武器使用が認められないからと言って本当に助けなくて良いのか?日本人を守らなくて良いのか?ただ法整備がなければ、自衛隊は1ミリも動けない。政治は、国民の命を守るため、自衛官の命を守るため、法整備と自衛隊の態勢を充実せねばなりません。

安倍政権になり、10数年ぶりに人員と予算を2年連続で増やしました。海外で日本人を輸送するための新たな装甲車も緊急調達します。また即応体制基盤となる自衛隊官舎については、今般見直しで、30万以下の基礎自治体では、2倍から1.3倍に抑制し、無料宿舎を600戸から、今年度113,000戸に増やしました。また、国に奉仕した隊員の名誉についても検討を加速化しています。

本来、国防に与党も野党もありません。現場上がりの国会議員の一人として、第6師団OBとして今後とも現場の声を国政に届けるとともに、多くの国会議員と連携しながら、イザという時に現場の隊員が名誉と誇りを持ってしっかり動ける環境を作るために汗をかいてまいります」

第6師団が、今後とも小川陸将を核心とされ、任務に精励される事を記念いたします。

桜の花と晴天の中での記念日行事、ご盛会おめでとうございます。また大好きな山形に参ります。