中国人労働者強制連行問題で、中国が方針転換!

ロシアのクリミア編入の報道紛れて、余り大きく報道されていない
が、中国が反日でギアを一段上げた。

これまで何度も中国人労働者が強制連行に関する損害賠償を求める
訴えをおこしていたが、日中関係を考慮して、受理されてこなかっ
た。今回、訴状が初めて受理されたことは、習近平国家主席が、安
倍政権に歴史問題で攻撃を強める姿勢を明確にするとともに、同じ
労働者問題を抱える韓国と歴史問題でも連携強化する意図の現れで
もある。

また、このタイミングで訴状が受理されたことは、中国政府が、今
月下旬にオランダで開催される核安全サミットでの日米韓首脳会談
を阻止したいメッセージを韓国政府に送ったとも言える。

これまでも中国政府は、各国駐在の大使等使い、安倍総理の靖国参
拝を捉えて、あたかも安倍総理が歴史の修正主義者かのような宣伝
戦を世界各国で行い、また国内では、伊藤博文公を...暗殺した安重根の記念館をハルビンで開設するなど反日行動を行っ
てきている。

一方、ロシアのプーチン大統領は、昨日のクリミア編入受け入れ演
説の中で、欧米と一線を画している中国に感謝の意を述べている。
中国政府は、チベット問題等を抱えてはいるが、「領土や主権に関
し、力による現状変更は認められない」と批判する欧米や日本の主
張は、簡単には受容できない微妙な立場でもある。中国政府は、水
面下でロシアを支持しながら、欧米の出方を注視しているとの見方
もある。

実際、中国はこれまでも、戦勝国、日本による被害者との立場或い
は日本と領土問題を持つ立場を明確にし、時にはロシアと、時には
韓国と連携して、反日行動をおこしている。

日本政府は、中国の意図、それに基づく反日行動をしっかりと見極
めながら、それを阻止すべく、立ち回らないといけない。簡単では
ないが、複雑な状況であればあるほど、「主権、重い領土、国民は
守り抜く」「国際法の順守、力による現状変更は認められない」及
び日米同盟重視等の原則に立ち、目先の事に惑わされずに、絶対に
基軸がブレないことが大事だ。

特に日本国民にも、中国の覇権的膨張主義から尖閣諸島は守らなけ
ればならないとの意識高揚を図らねばならないし、韓国国民も北朝
鮮対応では日米との協力が必要なこと及び朝鮮戦争が終わっておら
ず、中国が朝鮮戦争の当事者であることをしっかりと認識させる広
報に力を入れるべきだと思う。

よく言われることだが、韓国には、米陸軍の戦闘部隊は駐留してい
るが、海軍、海兵隊、空軍の主力は日本に駐留しており、在日米軍
が、その基地を利用し朝鮮半島有事に動くためには、条約に基づき
、日本政府と事前協議を行い、日本側の同意を取り付けなければな
らないことを、どれだけの韓国国民が承知しているだろうか?

各国は、当然、自国の国益に沿って動く。国益が絡みあう国際政治
の場で、自国に有利な環境を構築するのは容易ではないが、やらね
ばならない。