総理施政方針演説、中韓の反発以上に不可解な参議院民主党の反応

昨日から第186回通常国会が開会された。初日に安倍総理の施政方針演説含む4演説が政府側から衆参本会議で行われた。

総理演説は、エピソードを交え約45分に渡る大演説で、デフレ脱却や安保に関わる決意が込められた内容だった。集団的自衛権への言及や「東シナ海防空識別区」撤回等への総理演説についての中韓の反発は容易に予想されたが、不可解で異様に思えたのは、参議院民主党の対応だ。

総理演説「与党は、政策の実現を目指す『責任野党』とは、柔軟かつ真摯に、政策協議を行ってまいります」「国会議員となったときの熱い初心を思い出していただき、建設的な議論を行っていこうではありませんか」。総理は民主党席を向いて呼びかけたが、拍手ではなく、自ら「責任野党」を否定するかのような大きな野次。自民党も過去に反省すべき点はあるが、「やはり、この国会も対決国会となるのかな?」そんな思いが頭をよぎりました。

更に不可解だったのが、甘利大臣が経済演説の中で「舌癌で入院し、多くの人に支えられていることを痛感、盲腸の手術すらしたことがない私にとっては極めて辛い経験でしたが、立ち止まって感謝する機会を与えられたのだと思っています。今後私がなすべきことは、更なる努力精進で倍旧の貢献を国家国民になすことであると決意をしました」旨発言。自民党からは大きな拍手が起こったが、民主党からは拍手なし。衆議院では民主党含む野党からも拍手があったようだが参議院では野次はあっても拍手なし。普通は、癌から回復したことに対し、素直に拍手するのが当然だと思うのだが。増してや癌対策基本法に尽力された故山本孝史参議院議員を覚えておられれば尚更だ。

これらも衆参民主党の違いか?日本版NSC法案や特定秘密保護法案の国会審議でも、衆議院と参議院では同じ民主党でもかなり違った。その際、ある民主党衆議院議員が「衆参では別の党のようだ」と言われた由。

ただ、法案は参議院を通過しないと成立しない。これから約150日の通常国会が始まる。外交防衛案件も、条約や法案も多くある。甘くはないが、参議院外交防衛委員会の自民党筆頭理事として、将来への責任を果たすべく、粘り強く野党と協議し、理解や協力を得て、結果を出して参りたい。











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