◎ なんか嫌らしい、安重根ハルピン記念館

韓国が中国の支援を得て、伊藤博文を暗殺した安重根の記念館を黒竜江省ハルピンに開設された。ただ、今回の主役は韓国ではなく中国との見方が強い。


実際、ハルピン駅構内が、伊藤博文氏が暗殺された場所だが、そもそも中国では安重根はほとんど知られていないという。それをわざわざ記念館まで作るというのは、中国が韓国を利用した反日運動の一環とも取れる。更に、韓国が設置を当初要望したのは記念館ではなく安重根の像であったが、それが記念館に格上げされたことからも伺える。

問題は、韓国の朴大統領が習金平主席に設置を申し入れたのは、昨年6月だったが、当初、中国政府が設置にあまり前向きでなく、かつあまり派手な抗議活動は逆に反日運動に火を付けかねないとの理由から、日本外務省の設置阻止抗議活動はあまり積極的でなかった。更に、一番近い日本の総領事館は数百キロ離れた瀋陽総領事館ということもあり、記念館建設に気づくのが遅れた向きもある。

今回、建設された記念館は外から自由に入れるようにしてあり、そこにいろいろな展示物が設置されているという。更に嫌らしいのは、暗殺現場は駅の構内で、それを記念館の中から見られるように一部ガラス張りになっており、その暗殺現場の上には、看板まで設置してある。

一部、総理の靖国神社参拝への対抗措置とのコメントもあるが、それは正しくない、後付の詭弁だ。安倍総理の靖国神社参拝の前から、計画や工事は進んでおり、参拝の12月26日以降では間に合わない。

繰り返すが、犯罪者を美化することは良くない。中韓の対日批判、宣伝戦のサイトがハルピンに加わった。中国の自国の主張を国際社会や相手国に浸透・押しつけるための宣伝戦、心理戦、法律戦はとどまる気配はなく、特に反日批判は殊更だ。

自民党領土特命委員会でも提言したが、中韓の動きは「宣伝戦」と捕らえ、それに負けないよう「宣伝戦・対宣伝戦」を官邸中心に政府一体となってやらなければ、いくら日本政府の主張が正しいといっても、それが国際社会や対象国に伝わらない。










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