13日、小野寺防衛大臣とともに第一空挺団訓練降下始め行事に参加した。今日は快晴で、風も弱く、絶好の降下始め行事にふさわしい天候となった。
団長は佐藤のよく知る前田陸将補。高高度から降下できるフリーフォール(FF)の資格を持つ前田団長は、指揮官降下をFFで実施しました。大きな拍手がわき起こりました。
FFで使用するパラシュート、作戦に使用する装備等を携行して降下するため、普通のスポーツパラシュートより傘が倍の大きさです。
今回のシナリオは「島嶼防衛」というより「島嶼奪還」作戦。目の前の演習場を島嶼に見立て、敵に占領された島を、空地一体となった部隊の作戦行動により奪還するものです。
先ずは海自Pー3Cによる偵察、そして戦闘機による空爆で島嶼に展開した敵部隊を島の一部に押し込め、その空いた地域に拠点となる空挺堡を作ります。写真は、空挺主力部隊の降下地域や敵情を偵察する偵察部隊と狙撃班です。
空挺堡作成の為に次々とC-1から降下する空挺隊員。青い空に見事にパラシュートの「華」が咲いた感じにも見えます。
島嶼奪還のため、海面に着水することも想定します。降下隊員は赤い救命胴衣を着けています。分かりますか?そのため一人あたり総重量80Kgにもなります。
ヘリコプター部隊もも大活躍、偵察、空挺隊員降下支援、物量投下、ドアガン(射撃支援)等。左の写真はヘリから敵の逆襲に備え、空挺堡の前面に対戦車地雷を撒いています。分かりますか?右の写真は負傷した隊員を搬送する衛生ヘリ(MEDVAC)です。
左の写真はファストロープにより吊り下げられた隊員、迫力ですね。最後は海自輸送艦により輸送された戦車や装甲車等とともにヘリコプター部隊による攻撃前進。見事に島嶼段間!見事な連携、大きな拍手!
また、会場周辺では装備品展示や模擬売店も。大勢の来場者で賑わっています!
いよいよ野宴の開始、オープニングは習志野に所在する空自高射PAC3部隊の「よさこいソーラン」です。佐藤も空自隊員を激励に回りました。
岩崎統合幕僚長と共に部隊を回りました。左は空挺教育隊、右は通信中隊です。
これは、偵察小隊、誘導小隊等空挺団長の懐刀の部隊が所属する団本部中隊です。今年一年の降下安全を祈念して、皆で乾杯!
左は施設中隊、右は空挺曹友会・東方の曹友会の隊員です。
左は鴨川自衛隊協力会、右は空挺協力会の方々です。いつも自衛隊への支援、ありがとうございます。
佐藤も合間を縫って各車座を回りました。旧知の方々と会うと、思わず笑みがこぼれます。
最後は、上半身裸の空挺隊員の音頭で、皆で「空の神兵」の合唱です。今年一年の訓練精強と安全を祈願しました。
今年は、島嶼奪還を想定した訓練のため、日本のプレスだけでなく、中国や韓国のプレスの方も取材に来ていたようです。いずれにせよ、自分の国の領土領海領空を守るのは自衛隊の任務、そのための訓練を行うのは当然、「精鋭無比」の空挺団の軸でもあります。
現在のジブチに約60名の空挺隊員が派遣駐ですが、今年一年、各種活動に、そして訓練に励んで下さい。佐藤も政務官として、隊員が結果を出しうる環境を作るために汗を流します。