7月5日(木)14:45から、外交部会・領土に関する特命委員会で玄葉光一郎外務大臣に政府申し入れを行いました。内容は下記の通りです。



メドヴェージェフ・ロシア連邦首相の国後島訪問に対する決議


七月三日にロシア連邦のメドヴェージェフ首相が北方領土の国後島を訪問した。大統領としては平成二十二年十一月に同じく国後島を訪問しており、今回で二度目である。

先月は、野田首相とプーチン大統領との日ロ首脳会談において、北方領土問題についての交渉を再活性化していくこと、また交渉を「静かな環境」の下で進めていくことで一致していたはずである。

メドヴェージェフ首相の行動は、先の首脳会談での合意を一方的に破棄する暴挙であり、わが国国民の感情を逆なでする行為は断じて容認するわけにはいかない。

わが党は、メドヴェージェフ首相の国後島訪問を受け、責任政党として、主権と国益を守るため、政府が以下の対応を毅然として行うことを強く求める。


一、メドヴェージェフ首相の国後島訪問に関して、わが国政府の対応は外務次官が駐日ロシア大使を呼び、遺憾の意を表明したに過ぎない。事の重要性に鑑み、外務大臣による抗議声明を出し、国家として抗議の意思を明確に示すこと。

二、このような事態に至ったロシア政府の目的等を把握するため、駐ロシア日本国大使を呼び事情を聴取すること。

三、予定されているロシアでの日ロ外相会談については、状況の改善があるまで見合わせる事。

四、メドヴェージェフ首相のみならず、政府高官、議会要人の中には歴史的事実に反する事を公然と主張する者がいるが、これらの発言に対して、政府として適宜明確に反駁すること。


                       以上、決議する

平成24年7月4日  


自由民主党政務調査会 外交部会・領土に関する特命委員会