連休の初日28日は宮城県所在の多賀城駐屯地創立58周年記念行事に参加して参りました。連休初日、晴天にも恵まれ、多くの地元の方々が駐屯地に来場されました。
多賀城駐屯地は昨年の東日本大震災で、自らも被災者でありながら、被災者の人命救助のために尽力をした部隊の一つでもあります。隊員一名が殉職をし、所属隊員の中にも身内がお亡くなりになったり、自宅や実家が津波で流された隊員もおられました。
ただ、隊員が自分の家族の安否確認のために自宅等に一時戻れたのは、発災から5日目以降の事です。最初の72時間は被災者の救出や行方不明者の捜索が最優先、多賀城駐屯地所在の第22普通科聯隊が救出した人員数は4775名、陸海空自が救出した人数が約19500名ですから、約1/4にあたります。
隊員の敬礼を受ける永田駐屯地司令、訓示でも多様な事態に実効性を持って対応できる部隊を練成する覚悟を述べられました。
佐藤もお祝いの言葉、そして感謝の言葉を述べさせて頂きました。ただ、政治の大事な任務の一つは、隊員が、いざという時に動きやすく、また動いて結果を出しうる環境を作ることにあります。人件費削減のため、現場の実情を無視した人員削減、また自衛官の給与削減では、本末転倒、守るべきものも守れなくなると思います。
いよいよ観閲行進、先頭は宮城県旗です。続いて車両部隊が整斉と行進を繰り広げます。練度の高さを実感です。
部隊の敬礼「頭右」、旗を横にし、気迫が伝わります。部隊の敬礼を受ける永田司令、バックの日の丸が映えます。
自衛隊側も、地元の方々も。お互いに思いが籠もった素晴らしい記念日行事でした。おめでとうございます。これからも国の守り、郷土の守り、国民の命の守り、よろしくお願いします。