こどものころから矢野顕子のファンでした
始めの出会いはYMOからだと思います
中学の時にYMOのライディーンを聞いて
YMOにすごく興味を持ちました
でも、中学生の女子の間では
テクノポップはあまり人気がなく
YMOが好きと言えない雰囲気でした
そして、YMOのライブ活動に参加していた矢野顕子も
凄い才能の人だなと思っていたけど
中学生女子にはあまり知られていなかったんです
矢野顕子のなかで私が一番好きな「ひとつだけ」は
始めはYMO色の強いアレンジでした
大好きで何度も何度もリピートしていました
それから何年かたって、
忌野清志郎と「ひとつだけ」デュエットをしているのを
ある日発見して
世界中に叫びたかったけど
私の周りは誰も知らない
いつもマニアックな曲を好きになる私は
誰も知らないし、共有できない曲が多かったので
諦めていました
でもある日
「僕その時そのライブ会場にいました」
という人と出会いました
私はその人のことが大好きになりました
好きな曲
好きなお店
好きな番組
すごく気が合っていると勝手に思っていました
でも、ある日、ちょっとしたことから喧嘩をして、
それからその人とは会えなくなってしまいました
私はそれからなぜか
「ひとつだけ」を聞くことができなくなってしまいました
時は経って
「ひとつだけ」から作られた
「しあわせのパン」って映画があるんだよ
と耳にしました
映画のエンドロールに
清志郎とあっこちゃんの「ひとつだけ」が流れた時に
しらないうちに涙があふれていて
どうしようもなくこぼれているのに気づきました
やっぱり私はこの曲が大好き
もう会えなくても
出会えてよかったと今は思える
もう一度この曲が聞けてよかった
教えてくれてありがとう