何年振りかわかりませんが、備忘メモを残しておきたいイベントに参加させていただいたので、備忘メモを投稿させて頂きます。

U理論ワークショップの先輩の百瀬さんの場に一度足を運びたいと思っていたところ、Facebookにたまたま出ていた案内を見つけたので、百瀬さん主催のWANTEDという会に行ってきました。

メインファシリテーターをしていたさなさんはどこかで見たことある人だと思ったら、諸所のワークショップで会っていた人で今年から百瀬さんにスカウトされて某大企業の百瀬さんチームに入ったとのことでびっくりしたのですが、彼女の豊かな感受性を活かした温かいファシリテーションに包まれながら、熱気に包まれた熱い会でした。

OSTを使ってテーマは「組織×信頼」と、公私ともに今の自分自身のテーマだなあと思うお題で、テーマとして「管理のための管理のない(信頼にあふれた)組織・チームになるためにはどうしたらよいか?」というお題を火種として出させてもらいました。

その中では様々な話が出てきて、最近自分の中でもやもやしていたものがどんどん分解されていく様が楽しくてしょうがない時間でしたが、最後に出てきた内容が「貸し借りができる関係があること」でした。

利害というのは、業務と組織の関係性があるときには、必ず出てくるものですが、目先の利害を超えた信頼関係があれば、貸し借りの関係の中で、細かいルール決めや、管理やエビデンスや計画を求めずともやってみてトライアンドエラー出来るという関係性が良いなあという話でした。

以下、対話の中で出てきた話で私の頭の中に残ったことのメモです。

■信頼とは
信じて頼る:頼っているが信じていない場合、信頼ではない
管理のための管理はいらないが、必要な管理はある

■貸し借りができる関係になること
一時の利害を超えた関係になれる
P/Lで損した分は、B/Sに資産として計上されるとすれば、貸す方も借りる方もWINWIN
情けは人のためならず
この関係性のための一つの重要な要素が信頼関係

■貸し借りの感覚
関係性の中では普通にある感覚
貸借はすごい発明とも言うが、本来的に人に備わっている感覚を可視化しただけのものかもしれない

■信頼と信用
信用は、一方通行なイメージ、その場の取引
信頼は、双方向、一方通行な場合は勘違い?

■信頼関係のために必要なこと
約束を守ること:ちょっと小さくなってしまうイメージ
お互いの強みを把握する:これならできそう
 

■信頼関係に必要な要素
リスペクト
リスペクトは、視点の持ち方次第で自分で持てる
積極的に、認める、ほめる、感謝するフィードバックをしよう

■忖度
往々にして、合っていないことも多い気がする
顔色伺いをすると、自分の感覚から逸れてしまうかもしれない

■目的達成志向な人と、問題回避志向な人
問題回避志向な場合、手順が増えてしまいがち
但し、問題回避志向な人にはその人の使う言葉を使ってあげれば、
目先のコミュニケーションは出来る
目的達成志向型の人は、ビジョンは出せても、詰めが甘かったりする
目的達成思考な人と、問題回避志向な人が上手くマッチングすれば吉

■インシデント(事故)対応
インシデントが起きればそれに対応するマニュアルを作るが、
顕在化していない事故には対応しない
発生した数だけ是正措置を取ったら、管理のための管理の山になる

■未然が出来る組織は?
「兆し」について声をあげられる関係性があるイメージ
これには、何をしゃべっても良いという安心感・信頼関係が必要

■信頼がなくとも仕事は出来る?
できなくはないが、効率が悪い → よって信頼は必要

■2系統の信頼
業務に対する信頼関係と人に対する信頼関係がある
あいつは性格的には嫌いだけど、仕事は信頼できる も可
どっちが悪いではなく、どっちもあって良い

■任せてもらえないと
自分の可能性を閉ざしてしまう感覚にもなる

■HOWからWHYへ
HOWだと対立してしまうとしても、WHYで問うと対立しない
同じ目的だということが確認できたりする

■MISSIONとVISION
ここを握り合えていれば、議論がいらなくなる
MISSIONとVISIONを考える場は、直接の生産性はない
そういう意味では、「管理」の枠組みとは違ったところにある概念
自分事も含めて、MISSIONとVISIONを握り合えたら強い
ちょっと熱い飲み会で良い

■頭と心とハラ
思考と感情を超えたハラの時代が来る?
日本には、ハラの感覚がもともとある

■不確実なことに挑みたいときこそ
信頼で進めていける関係性が必要
管理とルールに縛られたら新しいことは出来ない
不確実性を埋めていくためのルールを策定し続けても、書類の山が出来るだけ

■長屋のようにありたい
機械的に見えるような人材配置も実は、その人がいるべくしてある状態かもしれない

■意思込め
提案がある場合、そこに自分の意思は入っているのかと問う

■感想
信頼があるという前提で話をしている人が多かった
実は自分は信頼されていたと思う人数名
もっと信頼していこうと思う人あり

終了後懇親会でも、百瀬さんとU理論合宿の昔話で盛り上がったりなどしましたが、中でも、印象深かったのは、キーパーソンと主張が合わない場合に、一対一で、時間制限のない状況で、相手の話を徹底的に聞いた後に、「同じです」と言って自分の主張を曲げずに繰り返してくことで相手に認知不協和を生み出し、いつのまにか相手に打開策をひねり出してもうという状況を作り出すという対話工作の実験をしている人の話は衝撃的で、自分もいつか機会があれば、やってみたいと思うような面白い刺激をもらいました。

以上、自分備忘録としたくという意図が大きいのですが、WANTEDの会の参加感想でした。