学生時代の恩師杉村太郎氏が享年47歳で死去されました。
香典返しの袋の中には「アツイコトバ」の書籍が添えられていました。
就職氷河期と言われた時代に、大学4年間遊ぶことしか考えていなかった私が、初めて真面目に自分の生き方を考えることが出来たのが、太郎さんが作ってくれた我究館です。
とにかく、その頃から杉村太郎さんはアツイ人でした。
触ったら体温60度位はありそうだと思う位、当時そんなに大きくなかった表参道の我究館のオフィスは、太郎さんの熱気に当てられていた気がします。
人の死は、色んな人に影響を与えるものです。
個人的には、祖父祖母から自分が受け継いできたものが一体何なのか、彼らの死をもって初めて知ることが出来た気がしています。
そして太郎さんのような多くの人の人生に関わってきた人の死に様は、一体何を私達につなげてくれているのでしょうか。
太郎さんは所在が分からないガンと戦う為、全身に放射線治療をかけながら、最後まで、プレゼンスという社会人英語教育の現場に立ち続けていたそうです。
彼の残した言葉は、今こんな時代だからこそ、多くの人に影響を与えられるかとも思いますし、改めて、遺書のようなこの「アツイコトバ」の言葉をみるにつけ、考えさせられることがあります。
「アツイコトバ」の中のコトバはやはりアツイです。
「あり方」が大切というようなことが、声高に叫ばれるようになってきた昨今、やっぱりこの太郎さんのひたすらアツイ言葉には心の中の何かが突き動かされます。
「死ぬ気でやれよ、死なないから」
「アクセルべた踏みできるかできないか、それだけだ」
「人は誰もが、一番を本気で目指したときのみ、スパークする」
お通夜のお線香を上げたときに、何か、「しっかりしろ、石井!!」と言われた気がしました。
お盆に東北に行ったとき、南三陸町の悲惨な状態がまだ生々しく残っている光景の中でボランティアを通じて人の絆に気づき、次の商売へ情熱を燃やしている人の話を聞いて彼を取り巻く大変な状況を認識しつつも、猛烈にうらやましく思う自分がいました。
このアクセルべた踏み感、誰もがゼロスタートだという地点に立って、自分で創っていく未来へ対する希望に満ち溢れた目。この気持ちを、都会の安穏とした暮らしをベースとして生きている私にはまだ実感として感じられていない気がします。
東北も東海も関東も、地震に関しては明日はわが身かもと思いつつ、それを脇において、日常を過ごす毎日の中で、それでもその中に、自分の実存を何かに求めたくてもがいている人が東京には一杯います。
■負けたとき、学ぶもの
落ち込んで、意識・考え方が変わる
甘くなくなる
結果、自ずと取り組み方が変わる
顔つきもものの見方も変わる
■破れたとき
しっかり心を痛めることができるかどうか
一生消えない屈辱の傷を持てるかどうか
■エネルギーを高め、引力を出せ
もっと意識を高く持て
もっと考えろ
もっと感じろ
もっと動け
もっとぶつかれ
何も恐れず思うがままにやりまくってみろ
■トップと最下位
実は能力の差なんてない
あるのは、リアルな目標があるかないか
すなわち、執着の度合いだけ
まだまだやれるのに、疲れたふりをするな
■必要なことはたった一つ
心が震えること
実際に会うことだ
太郎さんにはもう会うことは出来ません。彼のあり方に触れられないことは残念ですが、触れた人が伝えることは出来る。そう思いますし、私も含めたそんな何かを求めている人達の心に、やはり太郎さんのコトバは響き続ける気がしています。
我究館6期生石井聡より
【本日の紹介書籍】
【編集後記】
さっくん、ももちゃんは、まだ4才、2才。最近トトロの映画を飽きずに見られるようになって、成長してきたなあと思う反面、自分は彼らに見せられる背中はあるのかと自問自答することがあります。
家事は奥さんに注意されてばかりな多読書評ブロガー石井でした。
<イベント案内>
本当の自分を生きるということをテーマに勉強会をしています。
よろしければ是非遊びにいらしてください。
9月9日(金)19:00~ 桜上水
「ご先祖ワーク(改)&対話の会 with おざりん氏」
http://kokucheese.com/event/index/15404/
先祖9代に渡っての家系図をその場で描いてもらう中で
見えてくるものを参加者同士共有して、その中での気づきを
共有していくという会になります。
9月28日(水)19:00~ 大井町きゅりあん
「本当の自分を生きるスピリチュアルワーク&対話の会」
http://kokucheese.com/event/index/16352/
サイキックコンサルタント坂本敬行氏による、
グループワークを行います。第二回目になりますが、
第一回目も相当濃い会だったので、今回もご期待下さい。
イベント情報の転送転載歓迎です。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。