多読書表ブロガーの石井です。
先月に引き続きU理論の勉強会に行ってしまいました。
平本さんのコーチングの究極形についての話を以前、友人の阿部さん主催のセミナーで伺ってから、そのあり方に興味があったことと、最近はまっている中土井僚さんのU理論とのコラボレーションがみれるとあって、案内が来た際に即決した勉強会です。
期待に違わぬ充実したコラボレーションで、U理論への「理解」がまた少し進んだ気がします。
Uの底の感覚として、「没入・ひょうい」と「覚悟」という新しいキーワードがでてきたことが新しい収穫でした。
■平本さんのコーチング理論とU理論との関係
平本さんのコーチング理論は、以下の4つのレベルがあるようでこれがまさにU理論のUの谷を下っていく4つのレベルに見事に符号しています。
1助言レベル
限界:現実は複雑
2質問レベル
限界:わかっているけどできない。聞かれるまでもない
3五感レベル
五感で感じてありありと情景を浮かべる
4没入レベル
例えば、何か判断を困っているときには、上手く判断ができた場面と、上手く出来なかった場面の両方の感覚を思い出してもらって自然と答えが浮かび上がってくるような誘導をされたりするようです。
■レベル別ワーク
1助言レベル
アドバイス:自分らしさと成果が両立することの事例を話す
2質問レベル
自分らしかったときを考えてください
・5W1Hで説明→なにが良かった?→達成感を成果につなげられますか
3五感レベル
具体的にどういう感覚だったか、当時のことをありありと思い浮かべてください
そしてそのときの感覚をどう生かせるかをつなげていく
上記ワークを通じて、2の質問レベルで「トラブル解決」のようなキーワードがでてきて、それが更に体感レベルで、積み重ねてきたものを組み合わせて最適解を出していくというようなイメージにつながっていきました。
■PLAN DO SEEは通用しない時代
変化の激しいこの時代に、過去から学んでいくスタイルでは生きていけないとオットーシャーマン氏は述べているとのことです。
■没入レベルの原型名「憑依レベル」
ちょうど中土井さんがUの底の感覚であるプレゼンシングのレベルと平本さんのコーチングレベルの例として、リクルートの「とらばーゆ」創刊時に、女の人が乗り移ったかのようになった状態で、企画が出現したというような話をしていました。
その際「憑依」した状態という言葉を使っていたのですが、平本さんの没入レベルの元の名前は、「憑依レベル」だったとのことで、ちょっと怪しいイメージがあったので今の没入レベルに変えたとのことなのですが、
■平本さん流Uの谷からのアプローチ
あきらめや恐れを手放すというより、その先の世界のイメージを大きく体感してもらいながら進めていくという形でセッションを進めるとのこと。
例えば家族療法の際、まずはじめに行うことは、「本当に家族を良くしたいという気持ちがありますか?」ということを問うことから始めるとのこと。
私自身が感じたのは、まず一番大切なところを握ってしまうというスタイルかと感じました。
■中土井僚さんの分析
これに対し、中土井僚さんは、平本さんの感覚を、Uの底で、クライアントとつながっちゃっている状態にあって、そこで、平本さんがクライアントのあきらめと恐れを手放してしまっているという状態かもしれないと分析します。
■必要なのは「覚悟」
そのつながり合うときに、必要なキーワードは、「覚悟」です。
最後に質問させてもらったときに出てきたキーワードなのですが、恐れを手放すという感覚がどういう状態を作り出すかということを考えた時に出てくるのが「覚悟」。
恐れということのゆきつくところは、存在と生命に対しての恐れです。
中土井僚さんのセッションを受けた人は共通して生まれたての子鹿のように「それを手放したら生きていけない」という状態になるようです。
そこで必要になるのは「覚悟」です。平本さんが家族セッションの冒頭で示しているのも、「覚悟」です。
■「共感」
他人が感じていることを自分ごとのように感じること
関係性の中で無自覚だったものが自覚できたとき、
存在していないと思うことが存在していることがわかったとき、
普段自覚せずにもっている「あきらめ」を認識し手放すことで、
「共感」し「開かれた心」を持つことが得ることができます。
■自己開示
ということで最後に今回の勉強会で得られた自分自身の感覚をシェアします。
・あきらめ「理解し合うことを諦めている」
・恐れ「自分を知られることが怖い」
特に近しい人とのコミュニケーションから逃げようとしてしまいがちな自分に気づけました。
Letting Goの段階で手放す内容は、「言葉による表現」だったり、あり方ややり方だったり、持っているものだったり、人間関係だったり様々なもののようです。
まだ恐らく入り口位にしか立っていませんが、U理論やはりおそるべしです・・・
【関連書籍】
「手ごわい問題は対話で解決する」
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