山口法子さんの個展があります。
 
 
 
 
 
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この前の個展は入院中で見に行けなかったから、今度こそ行ってみたい。

ところで、
パレスチナで「石」と言ったら、インティファーダの事だと、パレスチナに行った者としては、ぱっとすぐ思い浮かぶのですが、普通は、説明が必要ですね。
 
一言でいうと抵抗運動ですかね?
武器を持ってない民衆が、石を投げて抵抗した。そんなん、銃で撃たれたらおしまいじゃん!って思うけども。
 

 

 

 
インティファーダは大きく2回あったことになってる。ただ、それ以降も、イスラエルによる大規模攻撃は続いてます。
 
分離壁については私が帰ってきてから出来た物で、詳しくは知らなかったですが、壁が出来たのは、2回のインティファーダよりも後です。
 
というわけで、山口さんの言う「壁に石を投げる」の壁とは、分離壁の事ではなく、抵抗すべき相手、イスラエルそのものでしょうね。
 
 
先日の高橋美香さんのトークショーによれば、分離壁を建てられる時だって、ただ無抵抗にみすみす建てられてしまったわけではなくて。。。
 
周辺の住民は毎日反対運動に行った。しかしイスラエル兵に捕まったり撃たれたり。また、運動に参加した人の家に夜突然ドカドカ入ってきて何かの理由を付けてその家の主人を捕らえていく。
 
そうして作られてしまった分離壁の向こう側へは、もう二度と行かれなくなった。それまで放牧させていた動物も、行かせる事もできない。壁に近づくと逮捕されるか、撃たれる。
 
 
壁の地図はここが分かりやすいかなあ。

 

 

 

 
 
(もちろん地図左下のガザ地区は、全て囲まれてますし、海もイスラエルに実効支配されてます。)
 
そういう事もあって、
イスラエルに逮捕されて、裁判もなく投獄されているパレスチナ人が、10月7日以前にすでに数千人います。子供たちも多くいます。
 
ハマスが人質解放の条件に、ガザ攻撃の中止だけでなく、その「囚人」とされてる不当逮捕者の解放も入れているから、交渉は平行線になる。。。
 
 
支援やデモをしてる人も、とりあえず今の「虐殺」を止めろ(Stop genocide)と言うのと、イスラエルによるパレスチナの植民地化を全て止めろ(Free Palestine)と言うのがごっちゃになってると、なかなか一般人の理解を得にくいだけでなく、支援者同士の温度差が生じると思う。
 
パレスチナ人の気持ちに寄り添うと、自分の家族が不当逮捕されている人もいるだろうし、なかなか「今回はとりあえず停戦だけ、、、」みたいな事は、言いにくい。