「パレスチナのろば」2019年

(貼り絵+色鉛筆)



ただ単に、背景がパレスチナで買ったアラビア語新聞だから。


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パレスチナやペルーでは、ざざーっと小さいクロッキー帳にしか描いてないので、後で細かい色分けがわからない。


だからロバを描く時どうしてもミチルちゃんちの銀花を参考にしてしまうので、みんなグレーで愛嬌のある顔やポーズになる。


http://akiyamakoubou.seesaa.net/?fbclid=IwAR1TREsppmhbIPidNfC0wQHMFhduVsAOlZdqbka56fZXCTpbBv0TgFTyBNA


パレスチナで会ったロバは、実はみんな茶色か黒だったかもしれない。

あと、本当はそんなに可愛くなかったかもしれないし、一般のイメージ通り、うなだれ哀愁しかなかったかもしれないし、叩かれて働かされてるから、お尻が禿げてたかもしれない。。。


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そんな事を、ふと思い出してしまったのは、X(旧Twitter)でフォローしてた方の本を、こないだ本屋でたまたま見つけたので買って読んだから。


写真すっごく上手。

 


フォローし始めたのはつい最近なんだけど、だいぶ前からロバを連れて世界旅(主に中東)をしていたそうだ。

現在は日本国内旅の最中。

https://x.com/taromar_u?t=5vwnG69qFaVOQyMnunEHmA&s=09


この本に登場するロバは4頭。

まず旅先に到着すると、市場などでロバを調達。帰る時や国境を越える時は、動物は検疫やら何やら厄介なので、売るか知り合った人にあげる。


最初のうち、ロバは別に旅の相棒ではなく荷物持ちだけか〜?と不安になる。名前も付けないし。

後半ようやく(友情までは芽生えないが)だいぶ馴染んできて「離れがたさ」が出てくるまでになった。


ロバと出会ったり別れたり。

あとは、旅の最中に出会う良い人悪い人のお話。。。

女の人だったら確実にころされてたろう場面が何度も。ヒヤヒヤする。



昔はSNSなど無くて、旅行記は旅が終わってからまとめて書く物だったと思う。(人気作家さんなら旅先からFAX、なんてあったかも?)だから自由に省略・付け加えなどできたし、時間的なリアルさは読者も求めなかったと思う。


ただ、この人はずっと旅の最中にTwitterで随時上げてたし、すると後でまとめたり端折ったり、情報を付け加えると、リアタイしてた人に変に思われるのではないか?


Twitterに関しては御本人も、有り?無し?と迷われていたが、リアタイ発信中にフォロワーの方から、

「ロバの名前は?」

と聞かれるまでは、名前を付けてなかったと言うから、その1点だけでも、良かったと思うのは私だけ?


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読んだタイミングが悪過ぎたのか、自分がもう歳だからか、なーんとなく、楽しめなかったかな。中東もロバも知らない人が読んだら、すごく楽しい本だと思うよ。ごめん。


昔は旅行記のような本が、すごーくすごーく好きで、ワクワクドキドキしたものだった。特にイラストと写真多めの旅行記は、いつか自分も描いてみたかった。


なんかその件に関しては、絵と版画と漫画と個展とホームページとブログで語り尽くししちゃった。