「喉が痛い!」
「喉が乾いた!」
そう思って目が覚めた。同じリカバリールームのベッドにいた。
体感的には麻酔科の先生がお薬を入れた3秒後くらいだった。
手術室に行った覚えはなかった。
でも喉の痛みは挿管したからだろうし、お腹に痛みもあった。
「ああ、手術終わったんだ。生きててよかった!」
まずそう思った。
そして
「麻酔ってすごい」
と思った。
ナースがまた変わっていて、今度はフランチェスカという人だった。優しい人だった!
「喉乾いてる?氷はいる?」と聞いてくれた。
氷をもらうと、本当に美味しかった!
なにせ喉がカラッカラなのだ。
少したって水も飲んでみた。
本当に美味しかった!
その後もらったオレンジ味のシャーベットも激ウマだった!
フランチェスカは旦那さんに電話して、「手術は上手くいったから、これから迎えに来て」と言っていた。
もう夜中の1時だけど、旦那さんは今からすぐ来てくれるらしい。
よかった
眠りこけてて、連絡つかなかったらどうしようってちょっと心配してたんだよね
旦那さんと電話を代わってもらったけど、まだあんまり話せる状況ではなかった。
寝ぼけまなこだけど、「もうすぐ帰るから」と、電気を煌々とつけられ、コンタクトも入れ、無理矢理着替えさせられ、ブーツも履く。
「何もこんな急かさなくてもいいのに」とちょっと思った
着替える時にお腹をみると、予想通り、傷が三つ。。。
テープに血が滲んでいる。
あーあ、もうビキニ着れないかな
もう太ったおばさんだから、まっどうでもいいか・・・
そしてフランチェスカが痛みどめをどっちゃりくれて、注意書きの紙もくれた。
車椅子に乗って、フランチェスカと一緒に病院の外に出ると、
馴染みの車が!
ちゃんと迎えに来てくれた
娘さんをひとりで家に置いておくわけにもいかず、同乗。
眠そうだが、機嫌は悪くなかった
こんなことになったけど、
いざという時、頼りになる旦那さんと、可愛い娘が私にはまだいるんだ!
と思えた。
車の乗り降りはお腹の傷に応えた。
「酷だわーアメリカ」
と思った。
家に着くと、もう2時近く。
娘さんはクリブに戻すとまたすぐ寝てくれた。
いい子でいてくれてありがとう
私も旦那さんに手伝ってもらいながら、頑張ってベッドに移動。
階段の多い家に住んでいることを呪う
旦那さんは痛みどめと水を持ってきてくれて、バナナもちょっと食べた。
思えば、朝アドバイスナースに電話したのは朝7時半くらい。
それから病院に行き、ERに行き、手術になり、帰宅。
長い一日だった。
お腹が痛くて病院に行ったけど、そのお腹の痛みは10倍くらい強くなって、帰宅
でもよかった。私は生きている
つづく