子どもの「学力」と「時間投資」の関係を知ってますか?
【概要】この記事では、子どもの「学力」と「時間投資」の関係について、海外や日本の研究を踏まえながら解説していきます。子どもが勉強で成果を出すために、どれくらいの時間をかければよいのか、やみくもに長時間やらせればいいのか、悩む親は多いと思いますよね。実は、学習にかける時間の多さと成果は確かに関連しますが、ただ「長時間勉強させるだけ」というのは得策とは限りません。この記事では具体的な数値データも交えながら、「時間投資」と「学力」の結びつきをじっくり探っていきます。『子どもの「英才教育」 入塾すべきタイミングは?』【概要】本記事では、英才教育(早期教育)の一環として「塾に入る時期」と「学力」の関係性を、国内外の研究データをもとに考察します。小学校低学年での塾通いを選択す…ameblo.jpなぜ時間投資が学力向上のカギといわれるのか?子どもが学力を上げるためには、ある程度の「学習時間」が必要なことは多くの専門家が認めています。時間をかけることで教科書の内容を整理し、問題を解き、反復練習が可能になるわけです。たとえば、学力は「才能」だけではなく、「どれだけ学習に取り組むか」という量の面が大きく影響するという見解が根強いんです。でも、その「時間投資」をどう考えればいいのでしょうか?ただ「長くやればいい」わけではないらしい、と最近の研究は示唆しています。【ふるさと納税】おむつ ムーニー Mサイズ 56枚×2パックセット テープタイプ ベビー 赤ちゃん ユニ・チャーム お届け:ご寄附(ご入金)確認後、約2週間~1カ月程度でお届けとなります。楽天市場海外:学習時間と成果アメリカの有名な教育研究者、ハリス・クーパー(Harris Cooper)は、宿題と学力の関係について多くのメタ分析を行ってきました。彼が中心となった1989年の代表的な研究(Cooper, 1989)では、・小学生に限っては、学習時間(宿題時間)の延長と成績の向上が必ずしも直線的に比例しない・中学生・高校生になるほど、宿題や学習時間と学力の関連が明確に大きくなるという興味深い結果を示しました。引用元:Cooper, H. (1989). Synthesis of research on homework. Educational Leadership, 47, 85–91.https://eric.ed.gov/?id=EJ397812つまり、小学生のうちはただ時間を増やしても効果が限定的、一方で中学生以降は学習時間の多さがより重要になる傾向が指摘されているわけです。大丈夫やで ばあちゃん助産師のお産と育児のはなし [ 坂本フジヱ ]楽天市場時間投資だけで決まるのか?:Hattieの分析ニュージーランドの教育学者ジョン・ハッティ(John Hattie)の大規模メタ分析(Hattie, 2009)によれば、学力に影響を与える要因は実に多岐にわたるとされます。その中に「Time on Task(学習に費やす時間)」という要因も含まれ、効果量はおおむね0.38と報告されています。引用元:Hattie, J. (2009). Visible Learning: A Synthesis of Over 800 Meta-Analyses Relating to Achievement. Routledge.https://www.routledge.com/Visible-Learning/Hattie/p/book/97804154761880.38という数字は「学習に費やす時間」は確かに学力に中程度の影響を持つものの、他の要因(指導法やフィードバックなど)と組み合わさることでより大きな成果につながることを示唆します。はじめてママ&パパの育児 0~3才の赤ちゃんとの暮らしこの一冊で安心!/五十嵐隆/主婦の友社【1000円以上送料無料】楽天市場日本のデータ:勉強時間と学力テスト文部科学省が行った全国学力・学習状況調査(いわゆる全国学力テスト)の関連データをみると、・小学校高学年で「平日1時間以上家庭学習をしている子」と「ほとんど学習しない子」では、平均正答率に約5〜10ポイントの差がある・ただし「3時間以上」を勉強すると更に点数が伸びるかというと一概には言えず、むしろ疲労やモチベーション低下が目立つケースもという報告があります。引用元:文部科学省「全国学力・学習状況調査」関連資料https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/適度な学習時間(おおむね1〜2時間)の確保が学力向上とバランスよく結びつくとの見方が強いと言えるでしょう。学力だけでなく子どものメンタルも考慮ただし、時間投資を増やすことは学力向上に一定の効果がある反面、子どものメンタルやストレス面にも影響を及ぼします。米国のAndersonら(2007)の研究では、日々の家庭学習時間が過度に増えると子どものストレスや負担感が高まり、・学習意欲の維持が難しくなる・親子関係がぎくしゃくするなどのリスクが示唆されています。引用元:Anderson, B., Funk, J., Elliott, R., & Smith, P. (2007). Parental support and pressure and children’s extracurricular activities: relationships to children’s self-esteem, life satisfaction, and stress. Applied Research in Quality of Life, 2(2), 113–124.https://doi.org/10.1007/s11482-007-9037-5子どもの学力を伸ばすには「時間×質」のバランスが重要で、ストレス過多を招くほどの時間投資は逆効果ともいえるでしょう。どれくらいの時間が理想なのか?では具体的にどれくらいの勉強時間が望ましいのでしょうか?学年や科目、個人差があるため一概に言えませんが、先ほど紹介したCooper(1989)や国内外の調査結果から考えると、小学生の場合は平日に合計1〜2時間程度、休日でも2〜3時間程度が適正ラインと言われることが多いです。中学生・高校生になると、2〜3時間以上学習することで成果が見られるケースが増えますが、こちらも一辺倒ではなく子どものコンディションを見極める必要があります。時間投資の「質」を高めるコツただ「長く机に向かう」だけでなく、その時間をどう使うかが鍵になります。●短い休憩を挟む「ポモドーロ・テクニック」25分集中→5分休憩を繰り返すといった方法で、集中力を維持しやすいと言われます。1〜2時間でもクオリティの高い学習が可能に。『子どもの「読書習慣」が学力アップにつながる理由とは?』【概要】今回は、子どもの「読書」と「成績向上」の関係について、海外や日本の研究論文を根拠に取り上げてみようと思います。実際に読書量の多い子が成績も高いのか、…ameblo.jp●目標を細分化して達成感を得る漠然と「今日は2時間勉強する」ではなく、「このドリルを1章分解く」「漢字10個暗記する」など具体的目標を設定すると効率が上がります。学習時間をただ延ばすより、集中力を切らさずに質の高い学習をするほうが学力向上への近道というわけですね。親の関わり方:時間の管理とコミュニケーション子どもに「もっと勉強しなさい!」と詰め寄るだけでは逆効果かもしれません。オランダのDenessenら(2007)の研究によると、親が「成果」だけを求めるのではなく、・子どもとの会話を大切にしながら学習計画を一緒に立てる・時間だけでなく達成した内容や努力を褒めるといった関わり方をするほど、子どもの学習意欲が持続しやすいという結果が出ています。引用元:Denessen, E., Hornstra, L., van den Bergh, L. (2007). Exploring the relation between teacher beliefs and pupil motivation in the context of high-stakes exams. Educational Studies, 33(4), 397–409.https://doi.org/10.1080/03055690701423577子どもが「やらされている」感覚ではなく、「自分で決めた勉強時間」で頑張っているという自己効力感を持てるように支援することが大切です。適度な運動や睡眠とのバランス学習時間を確保するあまり、運動不足や睡眠不足になる子が少なくありません。しかし、体を動かすことは脳の活性化に繋がるとする研究が多く(Donnelly & Lambourne, 2011など)、また睡眠は記憶の定着や脳の疲労回復に不可欠です。引用元:Donnelly JE, Lambourne K. (2011). Classroom-based physical activity, cognition, and academic achievement. Preventive Medicine, 52(Suppl 1), S36-S42.https://doi.org/10.1016/j.ypmed.2011.01.021結局、学力向上には「勉強時間×体力づくり×十分な睡眠」の三位一体が重要だといえるでしょう。サポート●時間管理ツールを一緒に導入子ども用のタイマーや学習スケジュール表などを作って、一緒に進捗をチェックしてあげると、子どもも楽しく学習時間を管理できます。大人が口頭で「そろそろやりなさい」と言うだけでなく、視覚的に見える形にすると効果が高いです。●成果だけでなく努力を褒める「テストの点数が上がったから偉い」ではなく、「毎日30分勉強続けてるね、すごいね」と努力自体を認める姿勢が、子どもの自己肯定感を高めます。子どもが失敗しても叱るだけではなく「どうしたら次はうまくいくかな?」と一緒に考えることで、「時間の使い方」を学ぶ契機にもなります。●家族全員で学習タイムを共有仕事やスマホを控えて、同じ時間に読書や学びの時間を作ってみるのも手です。親が集中して本を読んだり資格勉強をしたりしていると、子どもも自然に「学ぶ姿勢」を身につけやすいです。まとめ子どもの「学力」と「時間投資」の関係について、海外のCooper(1989)やHattie(2009)、Andersonら(2007)、Donnelly & Lambourne(2011)などの研究論文、そして日本国内の調査結果をもとに考察してきました。重要なポイントは以下の通りです。 学習時間を増やすことは学力向上に一定の効果があるが、小学生のうちはただ時間を増やしても大きな効果が得られにくい場合がある。 中学生・高校生になるほど学習時間と学力の相関が高まる傾向があり、ただしあくまで“時間×質”のバランスが重要。 過度な時間投資は子どものストレスを招き、学習意欲を削ぎ、親子関係にも悪影響を及ぼすリスクがある。 宿題や勉強に1〜2時間程度の時間をしっかり確保しつつ、休憩やリフレッシュを挟みながら効率的に取り組むことが望ましい。 パパとしては成果だけを求めるのではなく、子どもが“自己決定”感を持てるようにサポートし、努力の過程を褒める姿勢が大切。学力は“才能”だけでなく、確かな時間投資が支える一面もあるが、その時間の「質」と「子どものメンタルケア」が欠かせないという結論が浮かび上がります。僕自身、子どもに「勉強しろ!」と言い過ぎて衝突した経験が何度もありましたが、そのたびに「やりなさい」と命令するだけでは続かないと痛感しました。むしろ、一緒に学習計画を立てて「今日はここまでやってみようか」と目標を決めたり、勉強が終わったら「よく頑張ったね」と一言添えたりするほうが、子どものやる気を引き出せました。学習にかける時間が増えれば学力が伸びる可能性は高いものの、一方で子どもの体力や心のケアも非常に大事。「このくらいの時間で、子どもが集中して楽しく取り組めるか?」という視点を忘れずに、ぜひ家族全員で学習環境を整えてみてくださいね。