ラマダンの1ヶ月の間、ブルジュ・ハリファとドバイモールの前にある
噴水池、ドバイ・ファウンテンのほとりには
大砲が設置されます。
(オペラハウスのすぐそばの、芝生広場のところですね)
この大砲は、日が暮れて断食が明けたことを告げるもの。
大砲の音とともに、イフタールの時間が訪れます。
より正確に言うと、断食スタートのときにも大砲が鳴り、
ドバイの街中には、他にデイラ、カラマ、JBR、アル・マムザールと計5ヶ所に設置されています。
ドバイ警察の管轄で砲火されるこれらの25ポンド砲は、
第2次世界大戦中にイギリス軍が使用したもの。
つまりはホンマもんです。
大砲の音は10km先まで響き渡るそうで
我が家の周りでも外に出れば聞こえるみたいなのですが、
家の中にまでは聞こえてきません。
ドバイの日没は現在19時過ぎ。
5歳児と2歳児は夕飯を終えて、おうちでのんびりしている時間で
外に出ることはそうそうないのです。
でも、大砲…一度見てみたい…
ドバイモール近辺に住んでいる、はーこの学校のお友達に
言ってみたら、「子どもを遊ばせついでに!」と快く案内してくれました
友人宅でお夕食までいただいてしまい、
食後みんなで広場に行ってみると、
柵の中に警官隊のジープが停められていて
大砲用に編成された専門チームと、カンドゥーラを着たお偉いさんとが
いそいそ歩き回り、なかなか物々しい雰囲気です。
子どもたちが一番右の人か、いや右から3番目か、
とワイワイしているうちに、1人が前に出て大砲の横に立ちまして…
日没のお祈り・マグレブの時間を告げる歌・アザーンが流れ始めた直後…
ドゴーン‼︎
(写真がうまく撮れなかったので雑誌「insideout」の記事からひっぱってきました)
ものすごい爆音と爆風です。
人間は125デシベル以上の音で痛みを感じるそうなのですが
この大砲の音は170デシベルホンマもんは違う…。
友人からも、耳をやられてしまうので、
口を開けたままにして空気を流すように、と言われていました。
口を開けていたおかげか、耳が痛くはなりませんでしたが
爆発の瞬間は思わず目をつぶってしまいました。
目を開くと一面真っ白の煙と、硝煙の臭い。
いやいやいや、これが大砲の威力なのか…
戦争って恐ろしい…。
子どもたちは意外に平気で
はーこは「火が出たー‼︎」と叫び
つーこはきょとんとしていました。
この大砲、去年までは大砲を載せるステージも柵もなく
いくらでも近づけたのだそうですが、柵の内側の距離にいたらえらいこっちゃ…
今年は「こっちに大砲がありますよ」という立て看板もあり
観光スポットのひとつにしようというのが伺えます。
指を3つ立てるサインは、ドバイの王様、シェイク・ムハンマドが始めたサイン。
映画『ハンガー・ゲーム』でカットニスがやる3本指のサインに似ていますが、
中指と親指を直角に開いています。
World、Victory、Loveと3つの言葉を表現するのだそうです。
金属でできているように見えますが、
触ってみるとプラスチックのような素材。
太陽の熱を浴びても、チンチンに熱くならないようにできているのだそうです
夕方でも体感温度は40度超え
滑り台が熱くなくても、子どもたちの頰は真っ赤っかになります。
木曜夜、空にはほぼ満月の月がかかっていました
ラマダンも折り返したということですね。
ラマダン中のドバイモールはこんな感じ。
トリー・バーチのウィンドウにも可愛いラマダンテントが登場しています。
ラマダンはイスラム暦で9つ目の月。
それにちなんで、モール内9ヶ所でラマダンの特別展示も行われていました。
イスラームの知を紹介する、というものです。一部しか見られなかったのですが、
イスラムのアートを紹介するブースはこんな感じ。
イスラムのアートを紹介するブースはこんな感じ。
他にも天文学を紹介するサイエンスのブースなどがあり
全部見てまわりたかったのですが、時間切れで断念しました
気づけばラマダンもあと半分、学期終わりまであと10日。
お弁当を作るのはあと7回です。
ラマダン中は学校にいる時間が短くなるぶん、
ランチタイムが削られているようで、ずいぶん残してきます。
今日から量を減らしました
こないだ漬けた塩鮭のストックがあと4切れ、ちょうどいい感じです。
さあ、あと少し、がんばろう