バルセロナといえば、やっぱりこれです。
サグラダ・ファミリア!
予定が思い通りにならない子連れ旅行なので
オンライン予約はサグラダファミリアとグエル公園だけにしておきました。
(実際そこ以外は、当日券ですんなり入れました)
一昨年、森アーツセンターで「井上雄彦とガウディ」展を観て
サグラダ・ファミリアよりもカサ・バトリョやカサ・ミラに関心が傾いていたのですが
ガウディが人生終盤を賭けたサグラダ・ファミリアはやっぱりすごかった!
そしてこれは実際、目で見て体感しないとわかりません。
朝9時のサグラダ・ファミリア。
ステンドグラスから射し込む朝の光が、オーロラみたいに中を照らしています。
インターネットでいろんな記事を見て、
サグラダ・ファミリアは昼から混雑するので、朝イチが1番よいと判断、
オープンと同時の9時に行ってきました。
9月のバルセロナは陽が昇るのが遅くて、朝7時半でやっと明るくなり出します。
なので9時でやっと朝らしい感じ。
宿から歩いていくと、どどーんと巨大な建造物が見えてきました。
まずこの大きさにびっくり!イメージ以上にでかい!
建設現場は、朝からちゃんと動いているようでした。
予約票を見せて、オーディオガイドを借りるのですが
ガウディ建築はどこもスタッフが日本語ペラペラ!
街中では英語すら通じないことが多いのですが、サグラダ・ファミリアのスタッフは、警備員まで流暢な日本語で話しかけてくれて面食らいました。
確かにサグラダ・ファミリアは日本人観光客だらけ。
街では日本人とそんなに会わなかったのに(お休みの時期の問題かもしれませんが、韓国の人が多い印象でした)サグラダ・ファミリアに来たら急に日本語があちこちから聞こえてきます。
日本人がガウディを好きなのだろうか、それともバルセロナの人々には意外と日本びいきがいるのだろうか…。
脱線しましたが、生誕のファサードには、
イエス・キリストが生まれたときの様子がわかりやすく描かれています。
彫刻たちの美しさ、装飾の細かさにもう感動が止まりません…!
中央水色のところに、ヨセフ、マリアとイエスが、
左の赤い部分に東方の三賢者、右の緑の部分に羊飼いたちがいます。
その上では、天使たちがイエスの生誕を祝福しています。
教会を見る度に思うことですが、
聖書をよく読んでいたら、もっと面白く見られるんだろうなあ…
バルセロナに着いてから知ったのですが、6歳未満は塔に上がれません。
妊婦さんや足腰に自信のないお年寄りもNGです。
というわけで、夫婦で交代で上がってきたのですが、
上にあがれば幼児不可なのも納得。
高い、せまい、暗い、怖い‼︎
1人ずつしか降りられない狭さのらせん階段をぐるぐる降りていくのですが
通路は暗いので、外を見ると目が眩んで足下が見えなくなります。
私は高所も閉所も大丈夫ですが、バルコニーでは足が時々クラクラしました
ですが、健康な大人の方なら、絶対上がったほうがいいと思います。
ガウディ建築から眺めるバルセロナの景色はどこも格別ですし
窓からは搭上部にも施された精緻な装飾が見えます。
生誕のファサード側から登ると、そこだけ鮮やかな緑に塗られ、白い鳩に囲まれた「生命の木」が見えます。
らせん階段のカタツムリのような構造も見どころ。
写真スポットだらけですから、ぜひ!
さて、サグラダ・ファミリアを見学した後は、
斜め通りをまっすぐ歩いて、サン・パウ病院へ行く予定でした。
こちらも、モデルニスモ建築の最高傑作と言われる、世界遺産の建物です。…ですが、夫が塔から降りてくるのを待つ間、
サグラダ・ファミリア本堂の、位置によって違う石材で造られた、森の木々のような支柱たちと
その中央に浮かぶ、磔の姿のイエス・キリスト像とが、
ステンドグラスから射し込む光で美しいパステルカラーに染まる様をうっとりと眺めている間、
「だっこー」としがみついてきた次女をベビーカーから降ろすと…
あれ?
なんだかかぐわしい。
背中を見ると…あら、茶色のしみ…
というわけで、ホテルまでいったん、
つーこのアレの臭いをかぎつつ帰ることになったのでした…。
出直しまして…
サン・パウ病院です。
詳しくはバルセロナ観光情報サイトさんを見ていただくとよいのですが
敷地内に48もの建物が並ぶ、「モデルニスモの玉手箱や〜」な施設です。
日本人の観光客で「ディズニーランドみたい!」とテンションの下がるコメントを叫ばれていた方がいましたが
間違ってはいない…こんな美しい施設なら、心安らかに入院できそうです。
実際、つい7年前まで病院として機能していたそう。
ギャラリーとして使われていたこの建物も、病院だった頃の様子が容易に想像できます。
映画なんかに出てきますよね、こんな病院。
テリー・ギリアムの映画の精神病院風でもある…。
入り口前にはおしゃれなカフェレストランがありまして
クララ(ビールのレモネード割)が爽やかでうまし‼︎
市場でその日買いつけたお魚もいただけるし
トルティージャ(スペイン風オムレツ)は他店ほど塩分がキツくなく
子どもたちにもやさしくてよかったです。
この日は午後もがんばって、カテドラルへ。
金閣寺だとかワット・ポーだとか、なんだか仏教寺と共通点を感じるような…?
中庭にあるショップには、いかにもスペイン!な
祭壇前には、それぞれ貴族の紋章が入った重厚な座席があり
王侯貴族の教会、というのがよくわかりました。
中庭にはなぜかアヒルがたくさんいました
子連れで3ヶ所まわったら、もうくったくた
サン・パウ病院もカテドラルもベビーカーOKでしたが
つーこはなんだかんだで抱っこの場面が多くて、腕は筋肉痛、指先がしびれます。
カテドラルのあとボルン地区も歩いたりして
はーこは夕食前に寝てしまい、私もホテルに帰ったあと、洗濯物を干す前に寝落ち…
(旦那さん、ありがとう!)
ちょっとやりすぎたな〜
見応えありすぎます、バルセロナ。