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双子妊娠、早すぎる別れ

妊娠12週に、双子そろって臍帯ヘルニアかもしれないと告げられた。結局もっと重い病気だったために16週で中期中絶。自分自身の気持ちの整理のため、そして双子が生きていた証としてブログを残すことに。

旅行から帰ってきた次の日。
私たち夫婦は喧嘩した。

もう、何が理由だったか覚えてないが。
私たちが普通の状態だったら、絶対喧嘩にならない。
そういう内容だった。

私は夫に言われた言葉にひどく傷つき、離婚を覚悟した。

泣きながらベットの上で、中絶と離婚について調べた。
ほとんどの人が妊娠中に離婚することになったため中絶に及んだというものだった中、一人、中絶後に離婚したという方を見つけた。

その方は「一緒に辛い事を乗り越えたのだから、私たちは何があっても大丈夫という気持ちになっていた。結局相手の気持ちを察することができず、離婚に至ってしまった。」というような事を書いていたのだが。

私も、同じだと思った。
あんなに辛い時を過ごしたのだから、私たちには何が起きても大丈夫だと思い込んでいた。
夫には私の、私には夫の気持ちなんて全て分かるはずないのに。
夫の優しさに甘えてわがままを言って、夫も私に疲れて愛想を尽かしてしまったのだと。
なんて最低な女だろうと、自分を罵った。
中絶後の女性は自尊心が低下すると、何かの記事で読んだ。
私はまさにソレだった。
普段の私は自信家で、自分を卑下することは滅多になかった。
社会人になってから謙虚に振る舞う事も学んだが、基本的には俺様リケジョだった。

だけど、傲慢なほどの自信家だった頃の私は、跡形もなく消え去っていた。
夫に甘えすぎていた自分を恥じ、こんな私だから双子も嫌になってしまったのだと、自分を呪った。
夫も、双子も自分の元を去り、もう、誰も私の所に来てくれないんじゃないかとさえ思った。

私は、自分のココロが壊れてゆくのを感じた。