今日は二週間ぶりの診察です。
今日まで夫が出張なので、一人で受診します。
夫は一緒に行けなくてごめんね、と言ってくれましたが、今日はもう「検査します」と伝えるのと入院の話聞くだけなので大丈夫だと思っていました。
受付を済ませてから診察まで、今日は特に時間がかかりました。
ようやく呼ばれ、最初に軽く話をして、その時に羊水検査を受ける事も伝えました。
その後エコーで診てもらったのですが...
二週間ぶりだからやっぱり大きくなってますね、頭も。おなか~も?
なんだか、おなかから下がよくわからない。
ヘルニアだから?
そんなものなのかな。
と、不安になっているところへ先生。
「本当はね、こういう話ご主人と一緒の方がいいんですが」
(え?何?話ってこれ以上進展するの?)
「僕、前回羊水検査勧めましたけど、検査する必要はないです」
一瞬何の事かわかりませんでした。
つまり、検査する必要がないくらい既に重症な状態だということでした。
「詳しくは旦那さんと二人で聞いた方がいい。
金曜か来週の月曜でどうでしょう」ということで夫と連絡を取ることに。
先生から病気のバージョンアップを告げられた時、冷静を装えたけど。
さすがに夫が電話に出ると、少し泣いてしまいました。
だけども病院なので声をひそめて。
そして検査の必要がないくらい重症だと、言われたことをそのまま告げ、一緒に病院に来れないか聞きました。
夫はまた、一緒に行けなくてごめんね、と言ってくれました。
そして来週の月曜なら大丈夫ということで、電話を切りました。
今日が木曜なので来週の月曜は少し遠い。
ということで、先生は「このまま帰っても不安だろうから」と少し話をしてくれました。
前回は「臍帯ヘルニア」か「腹壁破裂」かに着目して診察を行ったと。
で、エコーから「臍帯ヘルニア」であると判断したわけだけど、臍帯ヘルニアにしては出ている部分が大きすぎると。
今回改めて診察をして、お腹の子の内蔵が外に飛び出しているのは臍帯ヘルニアのせいではなく、羊膜索症候群のせいだそうだ。
羊膜索症候群というのはお腹の中の羊膜と赤ちゃんがくっついてしまっている病気だそうで、例えば手がくっついたら手がない赤ちゃんが、足がくっついたら足のない赤ちゃんが産まれてくるそうだ。
私の場合、出産をすすめられないそうです。
妊娠の継続を中断するということでしょう。そこまではっきりとは言わなかったけど。
なので私から聞く。
中絶するということかと。
そうだと、先生。
正直、悲しいのとホッとした気持ちが心をかき乱していた。
こんな結末を迎えてしまい悲しいのは当然なのだけど、今までの不安が尋常じゃなかっただけに、それから解放されると思うと、もう悩まなくていいんだという気持ちも芽生えてしまう。
それに、ダメなんじゃないかって、ずっと前から思ってた。
なんか違うってずっと思ってた。
初産のくせにそんなこと思うのも変なのかもしれないけど...
エコーの赤ちゃんはいつも、○を3つ描いたような体をしていた。
頭と、お腹と、もう一つの○って何?ってずっと思ってた。
卵黄嚢?にしてはずっと残ってるよねって、ずっと思ってた。
それが臍帯ヘルニアだと言われて、そうだったのかと思った。
だけど新しい不安が芽生える。
産まれてこれるの?
産まれても一緒に生きていけるの?
大丈夫だと言い聞かせても消えない不安に羊水検査をする事を決めた。
だけどそれすら必要ないって。
私からすると、羊水検査をして、「子どもたちは産まれても生きていけません」という結果が出て、中絶することになってしまった、その検査と結果待ちの期間がスキップされたような気持ちだった。
帰り道、少し涙が出たけど、
初めて「臍帯ヘルニアかもしれない」と告げられたあの日のように泣くことはなかった。