ハーフバースデーを境にすっかり元気になってくれたそうちゃんは、それから数日間は呼吸状態も良く、ミルクの吸収も順調で、ゴールデンウィーク休暇中だった主人にも沢山遊んでもらって、毎日とてもご機嫌な様子でした
週3回の大好きなリハビリでは気持ち良くなって爆睡してしまうことが多かったそうちゃんでしたが、この連休中にはいつもはいないはずのパパがいたのが気になったのか、リハビリ中も主人の方をじーっと見つめ続け、もしかしたらパパっ子なのかなぁと思い、なんだか微笑ましくなりました。
この写真はその時に主人が撮ったものです。
ところが連休最後の日のこと。
この日はこどもの日でそうちゃんの初節句でした。
私たちは両親から託された小さな兜の飾りを持ってGCUへ行きましたが、その日のそうちゃんはなんだか元気がなく、担当の看護師さんからも痰が多くて、胃から赤茶色のものが引けたととても心配そうに報告を受けました。
いつもイベントごとがある時には、なんだかんだと調子を整えてくれていたそうちゃんには珍しく、私たちも少し心配になってしまいました。
でも、この日は休日だったので採血はなく、体内の炎症値であるCRPの値が気になりましたが、それを知ることはできませんでした。
GCUに移動してからのこの約1ヶ月、環境が変化したせいもあったのか、そうちゃんはかつてないほどに何度もCRPが上がっていて、下がったと安心してもまたすぐに上がってしまい、不調な日が多く、結局この1ヶ月でCRPが陰性化していたのは7日間ほどしかありませんでした。
その度に熱や痰、ミルクの逆流などに悩まされてきましたが、幸いにも点滴が必要になる前になんとか回復してくれていたので、それほど大ごとにはならずに済んでいました。
いつも強く頑張ってくれているそうちゃんを信じてはいましたが、点滴をとることが難しいそうちゃんにとっては、CRPが上がるというだけで、万が一下がらずに点滴が必要になれば命に関わることもあることを聞かされていた私たちは、何度もCRPを上げている状態が続いていることが常に気がかりになっていました。
今回もきっと大丈夫だよね…。
そうちゃんを信じる前向きな気持ちと不安な気持ちはいつも隣合わせでした。
私たちは持ってきた兜を飾らせてもらい、そうちゃんの様子を見ていると、NICUの看護主任Nさんがいつも通り元気いっぱいにそうちゃんのところへ遊びに来てくれました。
「今日こどもの日かぁ!菖蒲湯はやったのー??」
しょうぶゆ??
初めて聞く言葉でした。
「何?やってないの?!そしたらほら、お父さん買っておいでよ~!」
気づくと菖蒲湯をやろうよと他の看護師さんたちも一緒に盛り上がり始め、あれよあれよという間に主人はスーパーに買出しに行くことになっていました。笑
そして戻ってきた主人が手にしていた菖蒲という葉は想像以上に大きく、びっくりしました。
お風呂に菖蒲の葉を入れて、災厄や邪気を祓うという昔からのこどもの日の風習を私たちは知りませんでしたが、Nさんのおかげでまたひとつそうちゃんにしてあげられることが増えたことをとても喜んでいました。
そして、頭にも菖蒲を巻くことを教えていただき、正解のよく分からないまま、相変わらずぼんやりとしているそうちゃんの頭に、体調が良くなりますようにと願いながら菖蒲の葉を巻きました。
そして、そうちゃんを菖蒲湯に入れると、いつも通り目を閉じて気持ち良さそうにしていたので私たちはホッとしました。
そして、お風呂から上がるとパッチリと目を開け、嘘のように表情が良くなったそうちゃんに、まさかこんなに早く菖蒲湯の効果?!とありえないことだと分かっていながらも私たちは提案してくれたNさんに感謝しました。
そして、お風呂から上がると急に元気になったそうちゃんの周りには看護師さんたちが作ってくれた鯉のぼりや兜、柏餅が次々と並べられ、忙しいはずの皆さんの優しさに感動していました。
そして同時に、子どもって本当に不思議だな…としみじみと感じていました。
なんだか本当に色々分かってる感じがして、沢山の愛にちゃんと応えてくれてる感じがして、そんなそうちゃんを見ながら私たちもこれからもずっと沢山の愛情を注ぎ続けていきたいなと思いました。




