昨年のことですが、当院の大きな一歩として、ブレストアートメイクを形にすることができました。
ブレストアートメイクとは、アートメイクで乳輪や乳頭を描く技術です。別名で、乳輪・乳頭アートメイク、ニップルアートメイクなどと呼ばれることもあります。
担当看護師遠藤は、「乳がんでお胸を失ったおばあちゃんをきっかけにブレストアートメイクの存在を知り、その技術を多くの人に役立てたい」という強い思いを持って当院へ入職しました。
足かけ2年弱かかりましたが、講習・実技・モニターの方への施術を経て、「おばあちゃんへのプレゼント」を届けることができました。
ここに、許可を得て遠藤のInstagramの投稿をシェアします。文章も一緒に読んでいただけると嬉しいです。
当院は、保険診療と美容診療の両方を行うクリニックですが、そこには次のような私の理念があります。
「皮膚の悩み自体は保険も美容も境目がなく一続きであり、自分の持てる知識や技術を最大限に駆使して治療していけるクリニックにしたい」
「安心安全な美容医療を行うためには、保険診療の要素が不可欠である」
そして、「医療と美容の架け橋となれるようなクリニックでありたい」
ブレストアートメイクは、世間的にはまだ認知が広まっているとは言えません。
乳がんを扱う乳腺外科、放射線科、形成外科の間でも、ほとんど知られていないのが現状です。
「タトゥーと何が違うの?」「MRIはちゃんと受けられるの?」「自費?美容?大丈夫?」という先入観を持たれているかもしれません。
皮膚科専門医で美容にも携わる医師として、そのあたりの疑問にもきちんとお答えしていきますし、がん診療に携わる先生方や施設との信頼関係も大切にしていきたいです。
安心してブレストアートメイクを届けていけるようにすること、それが保険診療も行う美容皮膚科クリニックの役割なのではないかと思っています。
ここまで来るのに、たくさんの方々の協力を得ました。お力添えくださった皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
ブレストアートメイクについてはホームページにも載せていますので、ご覧になってみてくださいね。
院内にパンフレットもありますので、ご希望の方はお知らせください。
ブレストアートメイクを受けてみたい、まずは話だけでも聞いてみたい、という場合は遠藤が担当します(私も診察します)ので当院へご連絡いただければ幸いです。