札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

先月の話ですが、ボトックスでシワ治療しました。

 

 

効果はまだ残っていたのですが、10月初旬にプロフィール写真撮影があったので(夫のクリニック用)、少し量を減らして打ちました。

 

 

表情を作りながらマーキングしていきます。

 

 

 

 

睨んじゃったりもします。笑

 

 

 

 

注射はいつも通り夫にしてもらいました。痛いの苦手なので…^^;

 

 

さて、治療の際に患者様の治療歴をヒアリングすることがあり、これまでのボトックス注射の場所や不具合の有無を確認することがあります。

 

 

すると、クリニックによって様々な治療方針があることが分かってきました。

 

 

(「(日景)先生のようにしてもらったのは初めてです」と言われることもあり驚きました。自分が過去に行ってきた方法しか知らないですから、それが当たり前だと思っていたのです。)

 

【決められた点にしか打たない施設】

→先生が来て「はい打ちますねー」と言って、表情の確認をせず決められた場所に薬剤をパパっと打って先生がいなくなるパターンです。2週間後の経過診察もないようです。

 

 

ボトックス注射は各施設にある生理食塩水で溶かして作る製剤ですが、低価格の場合は薬剤の注射量が少ない・あるいは薬剤の濃度が極端に薄いなど、治療の質に問題があるケースも残念ながらあります。(同業の先生からの裏話として伝え聞いています。)

 

 

【薬剤量(単位)で価格が変わる施設】

→表情の確認をしているかしていないかは分かりませんが、薬剤量(単位)によって価格が変わるパターンです。これは治療の質にかかわらず価格的に公平だと思います。

 

 

で、当院の場合ですが、2パターンあります。

 

 

①薬剤量によって価格が異なるパターン

 

コアトックスという韓国製のボツリヌストキシン製剤を用いた場合です。30単位、50単位、100単位の範囲で顔全体の気になる部分を治療します。

 

 

治療部位やそれぞれの場所の薬剤量はその時のシワの状態によって異なります。

 

 

複数個所をまんべんなく治療したい方にお勧めです。

 

 

もちろん、毎回表情を作っていただきシワごとのマーキングをし、それぞれの注射点の薬剤量を計算して治療しています。そのため、30単位ぴったりにならないこともあります。

 

 

2週間後の経過診察もあります。(満足なのでご本人が再診されない場合もありますが)

 

 

この治療の場合は決められた薬剤量をご希望箇所に振り分けて注射しますので、ご本人の優先順位に基づいて薬剤量を調整しています。

 

 

それゆえ、少し物足りない箇所が出てくる可能性はあります。

 

 

規定の薬剤量を超えて追加したい場合は、別途料金がかかります。

 

 

 

②部位によって価格が決まっているパターン

 

厚生労働省承認のボトックスビスタを用いた場合です。

 

 

1か月以内の追加注射料金を含んでいますので、2週間後に受診していただいています。

 

 

特定の部位にしっかり効かせたい方、厚生労働省承認製剤を好まれる方にお勧めしています。

 

 

シワに対する薬剤量(単位)の多い少ないは人それぞれですから、それで価格が同じなのは公平性を欠くと思われるかもしれませんが、「その人のシワに対してベストな結果を出すための治療費」という考え方です。

 

 

ボトックスビスタもコアトックスもそうですが、筋肉の動き方・シワの入り方によって注射点や薬剤量が異なってくるのは当たり前ですから、「多ければ多いほどいい」「お得だった」という問題ではないですよね。

 

 

薬剤が効きすぎれば不自然な表情になりますから、「過ぎたるは及ばざるが如し」の治療です。

 

 

いずれにしても、

 

 

☑シワの出る表情を作ってもらってマーキングする 

☑シワの入り方・表情のクセによって薬剤量を調整する 

☑表情の不具合・効果の不足はないか再診で確認する

 

 

というのがシワ治療における重要なポイントです。

 

 

同じ「ボトックスによるシワ治療」でも施設によってプロトコールが異なりますので、事前にご確認いただくのが安心です。

 

 

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