札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

今年の2月まで、冬ごもりをしながら必死で書いた原稿がついに形になりました。

 

 

 

 

美容皮膚医学BEAUTYは、美容に携わる医師が読む医学雑誌です。

 

 

今回の特集はニキビ(痤瘡)とニキビ跡(痤瘡瘢痕)で、私はピコレーザーを使った治療について担当しました。

 

 

 

 

美容の医学雑誌ではありますが、美容のみを行っている医師ではなく保険診療のニキビ治療にも携わる医師に執筆をお願いしたい、とのコンセプトで私に依頼が来たのが昨年の冬です。

 

 

それからというもの、執筆に必要な文献探しに奔走し、論文を取り寄せて読み、自分の治療方法をまとめて何とか形にしました。

 

 

発表されている中で最新の論文を10本以上読み、考察をまとめるところが一番苦労しました。

 

 

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ようやく雑誌となり手元に届いたのがとても嬉しいです。

 

 

こうした執筆に関しては査読(複数の先生に原稿を審査されること)がある場合とない場合があります。

 

 

論文の場合は査読があり、医学的にクオリティを満たしていなければ(考察が足りないなど)書き直しを命じられます。

 

 

実際、美容皮膚科・レーザー指導専門医を取得するために書いた論文はどれも査読されて返されて、足りない部分を書き足したりしました。

 

 

今回は依頼原稿ということもあって査読がなかったのですが、「ラッキー」とならないのが生みの苦しみでもあります。

 

 

どのように書いても掲載はされますが、間違ったことや適当なことを書くと、読んだ多くの先生方がそれを鵜吞みにしてしまうことになります。

 

 

いっそのこと査読があった方が楽だとも思いました。

 

 

大学病院のような教育機関であれば上の先生にチェックしてもらうこともできますが、開業医の私は自分一人で原稿のすべての責任を負うので、中途半端な仕上がりにするわけにいかず本当に苦労して苦労して書き上げました。

 

 

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美容の分野は日進月歩なので、現時点で書いたことが数年後にはベストではない可能性もあります。

 

 

それも含めて、今後も自分の治療をブラッシュアップしながら、いつもフィードバックをして診療していけたらいいなと思います。

 

 

私以外の先生方の章もとても勉強になっています。

 

 

ニキビは私のライフワークの1つなので、お話をいただき大変光栄でした。貴重な機会をありがとうございました。

 

 

…実はもう一つ、ニキビ関連の原稿があります。10月中に仕上げることになっているので頑張ります。

 

 

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