札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

新しいRF(高周波)たるみ治療機器であるDENSITY(デンシティ)を導入します。

 

 

 

 

これまでHIFU(ハイフ)で当てづらかった「口横のポニョ」(マリオネットラインの上にある脂肪)にもアプローチできます。

 

 

ここですね。

 

 

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(↑脂肪溶解注射の説明用の図です。)

 

 

HIFUは4.5mm(場合によってはそれ以上)の深さにアプローチできるのが最大の魅力なのですが、その深さゆえに神経損傷のリスクもあり、神経の出口があるポニョの領域には強く当てられなかったんですね。

 

 

HIFUのイメージ図です。

 

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皮膚表面から決まった深さに点や線で2層・3層と熱を入れていくHIFUは、ミルフィーユ状に治療する機器です。

 

 

一方の高周波は3次元的に柱状に熱を入れるので、ミルフィーユの間を埋めてくれるような機器です。主に真皮から脂肪層に強くアプローチします。

 

 

 

靭帯(顔の構造を支えている線維)や脂肪隔膜(脂肪を包んでいる線維)を熱で引き締める働きがありますので、顔をスッキリさせる効果に優れています。

 

 

※上に掲載したHIFUのイメージ図で3.0mmと4.5mmの点の間に白く線状の構造があると思いますが、それが靭帯のイメージです。

 

 

DENSITYでは将来的に上まぶたや目のキワの治療もできるように準備中なんだそうです。

 

 

DENSITYの最大の特徴は2つの設定(モノポーラー、バイポーラー)を同時に照射できるという点です(モノバイ技術)。

 

 

 

詳細なメカニズムは省きますが、照射した直後の変化も分かりやすく、肌のハリも出つつ、深部組織にしっかりアプローチして長期効果を維持できる、ということです。

 

 

HIFUのリニアモード(脂肪減少効果)と組み合わせるとより効果的です。

 

 

脂肪組織は実際にはこのようになっています。

 

 

 

 

脂肪細胞は白くて丸くて、ぶどうの房のように集まっています。

 

 

そして、この脂肪細胞の房を包んでいる隔膜(しきり)がところどころ見えるピンクの太めの線です。

 

 

ざっくりとした解説になりますが、

 

 

HIFUのリニアモード:丸い脂肪細胞を熱で壊して数を減らすことに作用

高周波:脂肪を包んでいる隔膜に熱を加えてボリュームを引き締める役割

 

 

となります。

 

 

高周波と違うメカニズムで深いところ(4.5mmレベル)に熱を入れられるのもHIFUの特徴ですので、どちらがいいとかではなく相互に補い合う関係にあります。

 

 

今回の導入にあたり、当院のHIFUウルトラセルzi:との組み合わせメニューも作りますし、当院の開院2周年プランにも入れようと思っています。

 

 

↑海外からの輸入のため、機器の到着日が未定です。先にご予約だけをおとりする形になるかもしれません。決まりましたらお知らせしますね。

 

 

半年~1年に1回の照射が目安ですので、HIFUとの組みあわせメニューで定期的に照射することも可能です。

 

 

その他のたるみ治療としてヒアルロン酸注入でしかできないこともありますが、皮膚を引き締めつつ注入していかないと、どんどん顔が膨れていき入れすぎパンパンになってしまいます。

 

 

(伸び切ったゴムの風船に張りを出そうと思ったら、最初よりたくさんの空気を入れなければなりませんよね。あれと同じです。)

 

 

DENSITYは痛みが少ないので続けやすいです。

 

 

東京で視察して、実際に私も顔に当ててもらい、導入を決めました。

 

 

頬から下を当てた直後の写真です。

 

 

 

 

熱がしっかり入るので場所によっては少し熱さを感じますが、表皮を冷やしながら深いところに熱を加えていくのでダウンタイムがないのがお分かりいただけるかと思います。

 

 

この後、再びメイクをしてヒアルロン酸の勉強会へ出かけましたが、特に問題なく過ごせました。

 

 

DENSITYは(おそらく船でしょうか)日本に輸送されているところですので、もう少々お待ちくださいね。

 

 

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