札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。
シミ治療のご希望は非常に多く、毎日カウンセリングや施術のご予約をいただいておりますが、その中でもピコトリプルについて今日はご説明します。
当院では厚生労働省承認のピコレーザーであるPicoWay(ピコウェイ)使って治療しています。
ピコトリプルは、
①スポット
(シミのピンポイント照射)
②トーニング
(顔全体にレーザー照射)
③フラクショナル
(顔全体に細かく点状にレーザー照射)
という構成です。
1回で何とかする治療ではなく、月1回を繰り返して3-5回照射していきます。(1回でももちろん変化は分かるのですが)
①スポットと③フラクショナルは設定が複数あり、お悩みやシミの分布によって使い分ける必要があるため、診察のうえ私が判断し照射しています。
シミ治療は簡単なようで奥が深いです。
「美容医療は、シミに始まりシミに終わる」とは、某有名美容ドクターの格言?で何度も引用させていただいています。
シミのどこにどう打つか、どう組み合わせるかで結果が変わります。
その判断をするべく毎回画像を撮らせていただき(経過の撮影は無料です)、変化するシミの度合いを見ながら照射設定を決めています。
ピコスポットは、シミを見極めながら1shotずつ私が当てています。
パチパチと弾かれた感じがします。
シミがだんだん少なくなってくるとショット数が減ってきます。
トーニングでは、顔全体にレーザーを散りばめてくすみを取っていきます。
スポット+トーニングだけでもシミ治療はできますが、さらに効果を高めたい方はフラクショナルをお勧めしています。
フラクショナルは2種類あり、特に532nmは人を選ぶため(適応にならない方がいます)、私の判断でどちらかを当てています。
フラクショナル2種類を当てることもできますが、それも肌を診て大丈夫そうな方にご提案しています。
PicoWayは厚生労働省の承認を得ているだけあって性能が非常に優れたレーザーですが、良いレーザーがあれば全て解決するわけではないと思っています。
むしろ切れ味が鋭いからこそ「どう判断しどう使いこなすか」が最も重要だと考えて仕事をしています。
私がいきなり刺身包丁を持っても上手にお刺身を作れるわけはなく、その前に自分の手を切ると思います(笑)
道具は、それを使う人の技量があってはじめてその良さが生かされると思っているので、日々診療をフィードバックし、新しい情報も仕入れながらブラッシュアップしています。
シミ治療はレーザーを当てさえすれば完了すると思っている方もいらっしゃいますが、レーザーだけでは難しいケースが多く、内服や外用を併用していただいています。
(このあたりは診察時に画像診断を見ながら根拠をご説明しています。)
今、学術モニターの方の経過が続々とあがってきていますが、そばかすの方だと3回くらい、肝斑が混じっている方は5回くらいが目安かなと思いながら結果を見ているところです。
モニター患者様のビフォーアフター写真ですが、12月にセミナーで使わせていただくため、その後に載せる予定です。
皆さまに早く見ていただきたいところですが、もう少々お待ちください!
(セミナーで使わない方の結果が出ましたら、随時載せますね。)
なお、ピコトリプルの学術モニターは定員となりましたため募集を終了しております。ご応募ありがとうございました。
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